JR松江駅のローターリーからは各方面へのバスが出ている。
もし、とりあえず目的もなくぶらっとしてみたいと思ったら赤いバスに乗り込んでみよう。

レイクラインバスと銘打ったこの一周り小さくてレトロな風情のバスは右回り、左回りとどこへ行っても運賃は1回200円。
夏場はもう少し本数は多いがこの冬場でも一時間に数本くるくるコンパクトに市街を回っていて、最終的にはまたJR松江駅に帰ってくる。(そのままずっと乗っていても一時間+α程度で駅へ戻る)
もし一日に何回か乗り降りするようなら一日乗車券(500円)をバスの運転手さんから買うこともできます。
市内の提携観光施設でこの一日乗車券を見せると入場料が割引になっていたりするのでオススメです。

この時訪れたのは去年の12月。
暮れも押し迫ったクリスマスの頃の車内。(時期外れで失礼!w)

ふと車内を彩るにぎやかな装飾が素朴な手作りだと気がついた。
それもお世辞にも「匠の…」という感じのものではなく、幼稚園や小学校などで子供たちが嬌声をあげて作ったと思しい図が浮かんでくるような手作り感。
色紙やナツカシのセロファン(←おおー!と本気で懐かしがる緑の船w)、毛糸などを使って作られたオーナメントの数々。
色紙を短冊にして繋いだリングで飾られた車内の窓を、これまたセロハンテープで貼り付けたと言うチープさだが、何故だかバスの雰囲気に合っていて悪くないw。

のんびりゆっくりバスに揺られながら、子供たちが頑張って地元観光用のバスを飾りつけたのかな? と想像してとほのぼのした気分になったのを思い出す。
もう年も明け、この素朴な飾りはとっくになくなってしまってるだろう。
けど大丈夫。
バスの座席には椿がぽつん、ぽつんと待っていてくれるから。

★【ぐるっと松江レイクラインバス】