大きな国道沿いにあった小さな神社。
名前は「稲荷神社」。

稲荷神社って「狐」の神社だと思っていた。
でもここには狐は見当たらない。
稲荷神は、宇迦之御魂神(うかのみたま。倉稲魂命とも書く)などの穀物の神の総称である。
宇迦之御魂神の他、以下の神々などがある。
・豊宇気毘売命(とようけびめ)
・保食神(うけもち)
・大宣都比売神(おおげつひめ)
・若宇迦売神(わかうかめ)
・御饌津神(みけつ)
狐を稲荷神の使いとする民間信仰は中世より始まったものである。
後に、狐が稲荷神そのものであると誤解されるようにもなった。
by wiki
「宇迦之御魂神」(うかのみたま)の別名が「御饌津神」(みけつのかみ)。
「けつ」が狐の古名を言い表すことから、「御饌津神」→「みけつしん」→「三狐神」となり、狐が稲荷神の使い、あるいは眷属であるとされたため稲荷神社には狐がよく祀られるようになったのですか。へぇ~!
そういや「きつね」って「けつね」ともよく言いますよ!
本来は穀物・農業の神なのだが、中世以降に工業・商業が盛んになってくると稲荷神は農業神から工業神・商業神・屋敷神など福徳開運の万能の神ともされるようになり、農村だけでなく町家や武家にも盛んに勧請されるようになる。
なので、日本にある稲荷神社は2万社とも3万社とも言われており、屋敷神として企業のビルの屋上や工場の敷地内などに祀られているものまで入れると稲荷神を祀る社は無数と言って良いほどの数になるのだそうな。(驚)
確かにいろいろなトコロにあるものね>稲荷神社。
でもってここの稲荷神社には狐以外の動物がたくさんいた。


しかもなぜか水に飛び込む兎の図。
「因幡の白兎」ですか?

かと思えば、こっちには…こ、これはもしかして「ゾウ」じゃ?
表に回って確認。

おおー、正面はしかも「龍」じゃないですか!
…ん?その「龍」の奥にあるのは「獅子」だけど…


「パパン!待ってよぅ!」
しかも結構ラブリーな仔獅子。
この後父獅子に谷底へ突き落とされるのであろう…、と想像してしまう緑の船。
親に突き落とされた直後の仔獅子の心はどんな感じなのだろう。
驚き、悲しみ、苦しみ、絶望、憎しみ、切望…。
それとも一点の曇りもなく親の愛を信じる心だろうか?
このお話の意味は、単に子は親を乗り越えてこそ一人前ということなのだろうか?
それこそ親の愛も親への憎しみも超えて自分の力で谷底から這い上がれと。

小さな神社も近寄ってみると、いろいろな物語が隠れていたりします。
あなたのそばのお稲荷さんにはどんな動物が隠れていますか?