航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
up&down+right&left その11〜おーい、おーい!〜


新緑が眩しい!すっかり初夏のような梅雨のような今日も、藍も河原図もとい愛も変わらず「ミヤジの沼渡り、その22」ですよ。★【up&down+right&left その10〜どこかで誰かが君を待っている、四月〜】04/08記事)の続き〜


そう!今年2022年(令和4年)の1月12日(水)に、ミヤジのソロ活動中のツアー「日本全国縦横無尽コンサート」の合間を縫っての日本武道館「エレカシ新春ライブ2022」が急遽開催されてたのですよね。これはできれば私も参戦したかったけれども、そもそもチケットがご用意されず、でもまあ前月の12月にクリスマスプレゼント的なタイミングでミヤジのソロライブには参戦できましたし、まあいっか、と結構軽く思っておったのです。

が、つい先月先々月(あれ、私の5月ってどこ行った!?)の3月20日(日)にWO
WOWで放送のあったその武道館のエレカシ新春ライブ2022を観ましてね、「ぬぁあぁぁ、やっぱり行きたかったーっ!!」ナンテコッタ!<。゚(;´д`)/<グオオオオオッーと悶絶していたとこなのです。

いやね何かね、やっぱりソロ宮本浩次とエレカシ宮本浩次は何か別者よね!?

私もソロとバンドの二面性にミヤジがどう向き合うのだろうか?と気になっていたし、「エレファントカシマシとは何なのか?」と、ミヤジ本人も新たな課題に悩んでいる風に思っていたけれど、あの新春ライブのあれ、そう特にアレコレ考えていないで自然と「ああなってる」(エレカシになっている)気がしたんですよね。昔からの長年ライブに参加し続けて観てきたエビバデさん達からしたらどうだったんだろうか。


★【エレファントカシマシ「珍奇男」from 新春ライブ2022

エレファントカシマシ 新春ライブ2022(令和4年)
1月12日(水)武道館にて(※演奏時ミヤジ55歳)

エレカシ3枚目アルバム『浮世の夢』より(発売:1989年(平成元年)8月21日)
◯「珍奇男」
◯作詞、作曲:宮本浩次、編曲:エレカシ
※この時は約7分の演奏。「珍奇男」で7分聴かせるバンドはエレカシしかいないw

ソロ2枚目のカバーアルバム『ROMANCE』から入った新規ファンの参戦も多かったと思われる今年初のエレカシ新春ライブ2022。その演目の中からエレカシが(事務所が?ミヤジが?バンドが?)特別に選んでYouTubeに上げたのがこの曲だと思うのですが、この新規ファンが増えたタイミングで、恐らく事務所的にはここでもっとバンドのファンを増やしたいと思っているんじゃと思われるのですが、何故にここで「珍奇男」Σ(ω |||)!?と私は思ったりもしたんです。だって「珍奇男」ですよ!?「チンキ男」って言うタイトルの響きからもうw ちょっと、これはアクが強くて新規ファンにはどうなんだろうか…、ファンの間口を更に広げたいと思うなら戦略としては選曲がちょいとエグ味が濃く聴く人を選んじゃうのではないのかなぁ…と無駄に心配までする始末。。。(いや私も新規ファンの一人だけどもw)

が、改めてじっくりこのライブ版「珍奇男(2022)」を聴くと、かれこれ32年歌い続けてなお色褪せないw…どころか年齢を重ねてより深み厚みを増すその歌の世界観、パフォーマンスに仰天なわけです。
何回か観て、(これをステージで演れるのが、歌えるのがミヤジにとってのエレカシなのかな?)と「珍奇男」の選曲に納得も。タイトルの響きと歌詞の一部のイメージで、私には初めはとっかかり所がない曲にも思うんだけど、よくよく聴くと段々と不思議な魅力に気付かされると言うか、個人的にはあの時、あの演奏、あの間合い、あの音の密度と言うか雰囲気がめっちゃ好き〜
(〃▽〃)ナゼダロウw

でも、発売当初の32年前に聴いても、例えば自分がその頃のミヤジと同じ世代の20代前半だったりもっと若い10代後半とかに聴いたとして、いや何なら20代後半に聴いたとしてもその時の私には確実にとんと響かなかったであろう、とも思うわけです。むしろ今になって私のどこの何にこの曲が響いているのかが自分でも謎なのですw








でも、演奏中のバンドメンバーやサポートとのミヤジのギターの掛け合いを見てると「ああ、そうか、これがこの間合いがエレカシなんだろうな」と何となくストンと腑に落ちるのです。ミヤジ風に言うところのあのタメ?がエレカシのエッセンスとでも言うのかしら。私は所謂「タメ」はそんなに好きなわけでもないんだけど。
あの「タメ」はソロの日本全国縦横無尽コンサートでは発現していないように思うのよね。ソロツアー中ではミヤジはほとんどギターを持っていないし(エレカシの曲を演る時は持ってたっけ?)、バンドに対してあれこれ指示する事も(まして楽器を奪って自分で弾いたりなどw)なく、そもそもこのツアーでは司令塔としてのバンマスは小林武史氏なのでスタンスが違うと言えば違うからなのだけど。しかし、バンマスのいるソロの時の方がある意味安心して観ていられる気がするのは何故なのか…?


エレカシ、3枚目アルバム『浮世の夢』
○発売:1989年(平成元年)8月21日
1989-0821-ek-ukiyonoyume1.png
発売時ミヤジ23歳(!!)

01. 「序曲」夢のちまた (3:17)
02. うつら うつら (6:40)
03. 上野の山 (5:04)
04. GT (4:01)
   (作詞:高緑成治・宮本浩次、作曲:高緑成治)
    喫煙およびヘビースモーカーを題材とした曲。
    4枚目シングルのカップリング曲。
05. 珍奇男 (7:14)
   
   ※こちらはあの2009年の武道館ライブ版より(※42歳)
    蔦谷さんと出会ってからの自信に満ち溢れた40代ミヤジver.
    いやはや、この時の演奏てやはり超名演ですぞ!
06. 浮雲男 (3:30)
   4枚目シングル曲。1989年(平成元年)8月2日発売。
   (※1月7日までは昭和64年、1月8日から平成元年)
07. 見果てぬ夢 (4:07)
08. 月と歩いた (3:46)
09. 冬の夜 (3:20)
  (編曲:宮本浩次)

※ジャケット写真の撮影はハービー山口。撮影地は東京都北区赤羽(赤羽一番街商店街)by wiki

『浮世の夢』は90年代の日本純文学とも言える新しいタッチの詞が聴き所のアルバム。
校舎の裏、を思い浮かべてしまうのだ。3作目。三上寛の初期よりも青々しながらいつも土足なのが最大の魅力だ。文芸部の厳しさをいやというほど思い知らせてほしい。声音とバックの音との隙間がこれほど恐しいバンドは他にない。乱調ゆえの我国の宝。
(by CDジャーナルの作品解説)

※イマイチ私には意味不明な文章もあるが何となくも分かるようなw



ああ、でも多分これがエレカシなのだろう。
だからこそ、今だからこその「珍奇男」なのかも。

※このライブのキーボードは蔦谷さん、ではなく細海魚氏。細海氏はこの3作目のアルバム『浮世の夢』からエピック時代最後のアルバム7作目『東京の空』に参加していたキーボード奏者だそうで、エピック時代の選曲多めの「新春ライブ2022」だからの参加でしょうか。「昔からの古い付き合いです」と、1990年(平成2年)発売のアルバム『生活』の「偶成」からの付き合い?と言っています。(55歳ともなれば付き合いもかれこれ30年以上w)
※『生活』は『浮世の夢』から約1年ぶりのアルバム。収録曲は7曲と少ないが、収録曲の半分以上が6分越え(!?)なので、フルアルバム並みの収録時間となっている。ジャケット写真の撮影はハービー山口。by wiki



ちなみにエレカシ新春ライブ時の2曲目が「奴隷天国」で、ライブそのものの印象もソロの時よりは黒ミヤジ7割増しなイメージだったので、やっぱり『ROMANCE』発の方に序盤2曲目の「奴隷天国」は中々なドッキリじゃないかしらとも。多分今時は皆様過去動画などで予習はされておられるんだろうけれど…(-∀-;)

collage20211103-miyaji-3.jpg 20代半ば(26歳)の若ミヤジの時の「奴
 隷天国」よりも、55歳になって渋みエグ味
 を激増した今ミヤジの

 「おら、…踊れ、…踊れ、…踊れ!

 は、30年分の凄みが増しており、見ている
 私を笑顔にする『YouTuber大作戦!』で「私、YouTuberに憧れてましてね(´∀`)ノw」
 などと言っていたあの可笑し可愛いしのミ
 ヤジと同一人物と消化するのに、私は少々
 時間がかかりましたわよw
←こちらは第二弾の様子

第一弾の微笑ましい様子は★【up&down+right&left TOKYO〜ここがオレの生きる場所〜】2021(R3)/10/19(火)記事にてご参照ください。

★【宮本浩次のYouTuber大作戦!第一弾 Archive -前篇-
★【宮本浩次のYouTuber大作戦!第一弾 Archive -後篇-
★【宮本浩次のYouTuber大作戦!第二弾 Archive~アルバム「縦横無尽」ヒストリー~ -前篇-
★【宮本浩次のYouTuber大作戦!第二弾 Archive~アルバム「縦横無尽」ヒストリー~ -後篇



エレカシライブの放送は18:30少々〜21:15までと約2時間半程で多分ライブとほぼそのままの尺だったのかしら。例の、最後「待つ男」からのステージにマイクを置いて挨拶もなくさっと去る、のラストもそのままだったし。

ソロの日本全国縦横無尽のツアーでは、バンドメンバーと握手、抱擁、最後に皆で手をつないで客席に挨拶→和やかに去ると言う流れから比較すると、どうしても「ミヤジが何かに怒っていた様に見えた」のも仕方ない気がします。が、エレカシではこの掃け方は通常運転なの?かな??過去の映像からはそんな気もするのだけど。とは言え『ROMANCE』発からでも、往年のエビバデさん達でも(なんとなく置いてけぼりなラスト)は後味としてはちょっと寂しい気もしたはしましたのね。でも、そもそも「エレカシでは映像的な演出はステージでしてこなかった」とも言っていた様に、ライティングもそうで実にシンプルな演出に思いましたので、ミヤジの中では、あれはエレカシではそう不自然な掃け方でもないのかもしれません。(もしかして何かに怒っていた可能性もあるのですが)

それよりも!ソロツアーの合間に決行されたエレカシライブはスケジュール的に55歳の年齢では中々キツいのでは?と思い勝手に体力的なことを心配していたのだけど、ミヤジ、本当にあの50歳で主演したドラマ「俺のセンセイ」のあの人と同じ人なの!?…とびっくりな声量だし、最後まで恐ろしいくらいの全力のエネルギーだったし!しかもあの「俺のセンセイ」(しょぼくれ中年の印象が強くw)の時から5年経過してるわけでしょ?私はWOWOWの放送を部屋で大人しめに(踊り狂い歌ってましたがw)観ていただけだけで相当にヘトヘトになったと言うのに。。。
誰かがミヤジの今のソロライブを観て「あれは化け物だ…」と評していた意味が今更なんとなく分かった圧巻のエレカシライブパフォーマンスでホント凄かった。この「珍奇男」以外でもエレカシの曲で衝撃を受けた曲もいっぱいあったしΣ(´Д`*)好きな曲増えて嬉しい…) そう、特にこの曲!↓

★【生命賛歌 / エレファントカシマシ


若い頃(30代後半)のライブ映像もあったけど、私としては今年の武道館新春ライブ2022の時のこの曲の衝撃がヤバかったわ…。新春ライブでのこっちの曲(55歳ver.)も上げてくれればいいのに〜!事務所の人ー!(ジタバタ)
○「生命賛歌」
○作詞、作曲:宮本浩次、編曲:エレカシ
エレファントカシマシ、31枚目シングル。(※発売時ミヤジ37歳)
2003年(平成15年)6月27日発売(東芝EMIより)

↓14枚目アルバム『俺の道』の1曲目に収録。
(アルバムの発売は2003年7月16日、2009年9月16日にも再発売)
スクリーンショット 20030716-ek-31s-seimeisanka

「俺の道」「ハロー人生!!」「生命賛歌」とシングル3枚同時発売される。カップリング3枚とも「ろくでなし」。この3曲で唯一「生命賛歌」はPVが制作され、ジャケットのニホンオオカミをバックに歌詞が殴り書きされているだけでメンバー出演はない。制作の経緯としては、宮本が埼玉古墳群を訪れた際に、その風格やスケールに圧倒され、感動したために作られた楽曲であると言われている。by wiki (そしてあまり売れなかったそう…)

2002年(平成14年)に28枚目シングル「あなたのやさしさをオレは何に例えよう」を発売した翌年発売のシングルで、ジャケットもアルバム『LIFE』と同じく紀里谷和明氏撮影とのことでやはり何か毛色が違うのね。
このジャケットデザインがすごっく好きよ!しかしあれ?ニホンオオカミってもう絶滅してると思ったけど…どこかにまだおるん?!(…と言う設定で、撮影された狼は普通にハイイロオオカミのような…。多分wikiの記述が間違いだと思われ)





さあ、そしていよいよ「宮本浩次 TOUR 2021〜2022 日本全国縦横無尽コンサート」もラストスパート。本来なら5月15日(日)の沖縄県石垣市民会館でファイナルだった筈ですが、延期された振替公演を含め6月2日(木)の山口県周南市文化会館でのコンサートが最後となります。いよいよ47都道府県縦横無尽ツアーを完走するのですね。当初は体力的に大丈夫かしら、55歳で…とか無駄に心配したのですが、いよいよゴールも間近で終わろうとしている時、何だか見守っていた私の方が寂しさすら感じてきます。

3月半ばにミヤジが新型コロナウイルスに感染した時は自分でも驚くほど動揺したのですが、暫くの間治療休養を経て再びツアーステージに戻って来て、本当に心の底からホッとしました。何に驚いたって、喉に影響ないかを一番心配していたのですが、コロナ後のツアーステージの様子を現地ファンの皆様の感想から窺い知るに、全く影響ない…どころか、休養を経て益々バージョンアップしていたとか。(ええ?ホントに(@_@;)!?)




ふと、思いました。

このエレカシの32年前の歌「珍奇男」は、やっと今のエレカシに、今のミヤジに追いついたんじゃないのか?と。いや逆?私が今になってやっとこの歌に追いついたと言うべきなのか?いや待て待て、それともエレカシそのものがあの32年前の、ミヤジが23歳で作った歌に追いついたのではないのか!?(自分で言ってこんがらがってきたw)
だからこその、エレカシが新春ライブの動画に上げるべき1曲がこの「珍奇男」だったのかもしれない。



 ♪
 私(わたくし)は珍奇男
 誰にも後ろ指刺されず ここまで 苦労を重ねてきた
                         ♪
 


おーい、おーい!
(まだまだ先を行く珍奇男よ)

高みの見物などしている場合ではないかもしれない。
私も喰らいついて行けるくらいの体力を作らねば…と思った次第なのです。






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