あー、11月で終わっちゃった。。。
★【宮本浩次のYouTuber大作戦!生配信第二弾 ~アルバム『縦横無尽』ヒストリー~】
★【up&down+right&left その2〜浮世小路に吹く風は〜】2021(R3)/11/07(日) 記事参照〜(◯2021年(令和3年)11月3日(水・祝)20:00 START
<アーカイブ公開期間>
◯2021年(令和3年)11月4日(木)0:00 ~
11月30日(火)23:59 まで)
この第二弾も中々に見応え聞き応えのある内容で、ほぼ毎日?見てたんじゃないかと。何回見たことかw 自分でも飽きないの?ってツッコミつつ、だって飽きないんだものーw
なので、忘備録としてまとめてみました。(まとまってないけどw)
第二弾もミヤジ節は炸裂しておりましたね。もう忙しいなぁw

TVの番組ではカメラに背中を向けるのはタブーだと思いますが、
この自由さがYouTuberのいいところ。ミヤジは背中も魅せる男なのでw
誰が言ったか「ミヤジは時々若返るw」ほんとそうw
打ち込みを始めたエレカシ10枚目のアルバム『愛と夢』、
11枚目『good morning』から繋がっている。
★【TOKYO2020(+1)Beautiful mind 3】2021(R3)/09/09(木) 記事参照〜

アルバム『good morning』に収録されている「ガストロンジャー」のデモテープが!Σ(´Д`*)びっくりするくらい カッコイイーーーーーッ!‼︎
いやああああ、お願いフルで聴かせてーっ!
いや、これこのままに世に出しましょう!つか、このデモ音源をボーナストラックに追加してアルバム『good morning』再発売しましょう!え?すでにこのデモテープはアルバムの音源に使われている?違う違う!まだ歌詞のないあの声の音源がいいの!「歴史前夜」のような、言葉の意味に振り回されないで音に飛び込めるあの「ガストロンジャーオリジン」がいいの!
…はっ、思わず我を忘れるくらいガッと一気に掴まれる音だった…。
この頃のことを、ミヤジは「自由になりたくって打ち込みにのめり込んだ」と語っていました。「バンドで音を作ろうとすると、スタジオにギター、ベース、ドラムとみんなで集まらないとできないけど、打ち込みは自分一人の気持ちで自由に音が作れるんですよ。この自由さと言ったら!」と。
デビューしてから10年、やっと売れた「今宵の月のように」「悲しみの果て」「夢のかけら」の後、自分たちの音楽ってなんだろう?いい音ってなんだろう?と試行錯誤して悩んでいたとも。
ふと、あの『扉』のドキュメンタリーでのアルバム制作時の喧嘩腰な様子や、他のライブ中でも時々見る隠さない苛立ちや歌いながらバンドのメンバーにあれこれ指示している様子(ギターの音を止めたり、ドラムのリズムを急かしたり、ベースを奪って自分で弾き始めたりw)を思い出し、ミヤジの求める自由やその悩みの意味がほんの少し分かったような気がしました。本当にほんのちょっとだけですが。
エレファントカシマシ♪「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」
19枚目のシングルとして1998年(平成10年)11月18日に発売。
※発売時ミヤジ32歳
(ポニーキャニオンから2007年(平成19年)9月26日にも再発売)
◯作詞、作曲:宮本浩次
◯編曲:宮本浩次、佐久間正英
エレファントカシマシ10枚目のアルバム『愛と夢』(1998年12月9日発売)に収録。ミヤジが初めてリズムマシンなどを使用しカセットMTRでデモテープを制作(これが今も残っている!ギターの石くん凄いw)、それが後に次のアルバム『good morning』の制作へと繋がると。by wiki
=10枚目アルバム『愛と夢』=
01. good-bye-mama
02. 愛の夢をくれ
1999年1月27日発売、20枚目シングル
誰か俺のことを救ってくれると言うのか
どうか、どうか心を震わせる愛の夢をくれよ…
03. 君がここにいる
04. 夢のかけら
05. ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ
06. 真夏の星空は少しブルー
07. 寝るだけさ
08. ココロのままに
09. Tonight
10. はじまりは今 (Album version)
11. おまえとふたりきり
この時プロデューサーだった佐久間さんを「エレファントカシマシを愛してプロデュースしてくれた、私たちにとって本当に先生と言っていい大切な存在だった」と語っていましたね。もうお亡くなりになっているそうですが、亡くなったのは2014年(平成26年)で61歳でした。亡くなるにはまだまだお若いと言える年齢です。私がこう言うのもなんですが、遅まきながら、エレカシを、悩めるミヤジを愛し育ててくださってありがとうございました。合掌。
そうね、このアルバムを制作している頃ミヤジはまだ32歳、佐久間さんは46歳。「今宵の月のように」がヒットして、やっとエレカシがメジャーシーンで認知され始め、でも「もっともっと売れたい!もっと俺たちを知ってもらいたい!」と方向性を探っていた頃、それまでのエレカシの剥き出しの尖った怖いイメージとは違い「もっともっと歌謡曲にしたかったんだよね〜」と語っていたように制作されたアルバムがこの『愛と夢』です。
サラッと聴いた感じでは確かに全体的にミドルナンバーでメロウな ”ザ・歌謡曲” な感じの聴きやすいアルバムの印象です。54歳のソロ活動第二弾のアルバム『ROMANCE』がまさにこの歌謡曲の珠玉のカバーアルバムで、ミヤジの言葉で言うならば「いやー、これが売れたんです!ありがたいことにw」と22年越しに温め、理想の形で発表できたアルバムだったと言えるかもしれません。確かオリコンで念願の1位も獲得し、『愛と夢』を一緒に制作した佐久間さんにも喜んでもらいたかったでしょう。
★【宮本浩次-カバーアルバム「ROMANCE」全曲ダイジェスト】
※『ROMANCE』全曲ダイジェスト版より
このジャケットデザインがまた秀逸で♪大好き!ポスター欲しい♪
★【化粧 宮本浩次】
カバー曲ですが間違いなく宮本浩次があのアルバムには煌めいていて、佐久間さんも「やったな、宮本!」ときっと喜んでいるんじゃないでしょうか。
ただ、『愛と夢』はエレカシのアルバムとしては「これからもっと売れたいなら、ここで出すべきではなかった」との意見もあったのかな。初期からの野太い声のファンはバンドの方向性が分からなくなって戸惑ったかもしれません。
でも、私は6曲目の「真夏の星空は少しブルー」の呟くようなゆるい歌い方、かなり好きだなぁ(´ω`人)。ミヤジはついつい全力で歌ってしまうので、バラードでも時に声が限界まで張り上がって掠れてしまうことがあるようだけれど、私は気持ち7割くらいの感じでゆるく歌う方がミヤジの声は良く響くだろうになー、と思う時があります。あの若きサッカー日本代表に捧げた(私が勝手にw)「はじまりは今」がまさにそんな歌い方なのです。
★【TOKYO2020(+1)Beautiful mind 4】2021(R3)/09/29(水) 記事参照〜
コアなエレカシファンにはやはりこのアルバムは全体的に刺激が足りなかった(?)らしく、この後セールス的にも下降線を辿ったと言われ、エレカシとしては不人気なアルバムのようです。しかし、激しさがない分ミヤジの歌声が素直で好きなファンはとても好きなアルバムみたいですね。(多分私もw)
=過渡期の異色作=
(略)
エレファントカシマシはこの後、シングル「ガストロンジャー」でラウドなロックを鳴らし、アルバム『good morning』で打ち込みを更に多用した「エレファントカシマシというより、宮本浩次のアルバム」を完成させる。その前段階がこの『愛と夢』なわけだが、余りにも世界観が違うため、より過渡期の駄作という扱いを受けやすいのも事実。
しかし、自分としては「異色作」ではあるが「駄作」とは全く思えないアルバムだ。
by アマゾンの名無しさんのレビュー
YouTuber大作戦!第二弾でこの「ヒトコイシクテ、アイヲモトメテ」をギターで歌った時はかなり盛り上がっていたのでアマゾンのレビューにもあったこのコメントは、ミヤジ自身の解説と合わせてとても納得したのでした。
ちなみに、この『愛と夢』を発売した1998年(平成10年)の年間シングルヒット曲はGLAYの「誘惑」、SMAP「夜空ノムコウ」、 SPEED「my graduation」などで、L'Arc~en~Cielが「winter fall」や「Honey」でブレイクし、Mr.Childrenの15枚目のシングル「終わりなき旅」が発売された年です。曲名でなんとなくそんな時代を一気に思い出す…歌のタイムマシン凄いw
この「終わりなき旅」でミリオンセラーとなったミスチルのプロデューサーが小林武史です。今回の宮本浩次本当のソロ活動をするにあたって一緒にアルバムを作り上げたプロデューサーもこの小林さんで、『縦横無尽』はソロ宮本浩次とプロデューサー小林武史のユニットなんだと言うフリップの前振りがここまでw
「当時このイエンタウンバンドのアルバムがものすごく好きでずーっと聴いてて、ミスチルの「深海」もいい音でね、ほいでプロデューサーの小林さんに会いたくなっちゃってw」と、アポとって当時青山にあったと言う小林氏の事務所にデモテープを持って行ったミヤジ。ほいで会いたくなっちゃってって…、もう〜(ノω`*)、なんでいちいちそう可愛らしいのかw
ああでも、イエンタウンバンドのアルバム私も持ってた!(そしてどこへ行った!?)久々に聴くと、やっぱなんかいいね〜。
★【Yen Town Band- Sunday Park】

★【Chara with Yen town band - My way】
ああ、そう!この映画「スワロウテイル」(1996年:平成8年公開。監督:岩井俊二、音楽:小林武史)のこのシーン、私も大好きだった!Chara当時28歳!?え、すごく若く見える!10代かとw(今や二児の母、と言うかもうお子さんたちも大きくなりモデルだったりして、椎名林檎といいカッコイイおかん達ですね)
そうなの、バンドってこんな雰囲気でみんなで音を出し合ってなんとなく曲を練っていくと言う和気藹々なイメージなんだけど、ただ、ミヤジのこの頃のスタイルは「この曲はここでこうだ!」と言うイメージが自分の中にあって、それにバンドのみんなが合わせていくと言う感じだったのかなぁ、と想像。
ソロの前身とも言えるアルバム『愛と夢』から、さらに打ち込みを多用しバンドでありながら「宮本浩次のアルバム」とも言われた『good morning』の頃(編曲:宮本浩次、根岸孝旨)は、ライブでもステージで音源の打ち込みをバカスカ鳴らしていたそうで、「バンドなのになんで打ち込みの音ばっかで演るんだ!」と批判もされていたと言って自分でも笑っていましたけど、それは…私がもしその当時にエレカシのライブに行っていたとしたら同じことを思ったのではなかろうか。だってバンドなのに…って。
「自分でもなんとなくそれは感じていたんだと思うんですけど、だからその後はバンドサウンドに回帰していったわけですが」と語っていましたが、でもその頃はただひたすらに自分の音楽に自由を求めていたんでしょうね。
なんと言うか、「女心と秋の空」とはよく言いますが、ミヤジ心ほど目まぐるしいものはないのではwと思った件でした。
しかし、音楽で自由になりたくってと打ち込みに傾倒したんだろうけれど、バンドのメンバーに「俺の音に合わせろ!」と言う雰囲気は、多分観客として見ているとこっちはだんだん辛くなってくるんじゃなかろうか。(なんだか窮屈だなぁ…)って。いや想像だけど。
映画の中だけども、あのイエンタウンバンドの空気感(ノリ)でだんだん音の形が出来上がっていくあの感じこそが、バンドの自由さなんじゃないかと思うんですが、でもそんなのもミヤジ本人も百も承知なのかもですね。
「打ち込みにすれば自由になれるかと思ったんだけど、音楽にもルールがある。人生にもルールがあって、そんなことはみなさんも承知の上なんでしょう!?」ええ、衣服は着るものと♪決められているわけでもないでしょうが、裸で歩けば逮捕されることは知ってますもんねw
打ち込みにしたところで技術がなきゃいい音は作れない。このことを「論語正義」を中国語の原文で読み解こうとしていた(論語の研究者でもなく、もちろん中国語も特に堪能ではないのに)昔の自分に例えて、「打ち込みでまた「論語を原文で読む」ってところに戻っちゃった」と自分を振り返って…ってもうその例えが回りくどいw(でもそれがミヤジw)
=「論語正義」とは?=
「論語」とは孔子(紀元前552か551〜紀元前479)の言行録。
中国では清の時代にこの「論語」について考証学とよばれる実証的な学問が興る。その考証学について、「論語」の代表的な注釈である魏の何晏(かあん)の『論語集解(しっかい)』をもとに、諸家の研究(南宋の朱熹(朱子)が新しい哲学理論で解釈した『論語集註(しっちゅう)』など)を加えて著されたものが清の劉宝楠の『論語正義』である。
by コトバンク他参照
初期のエレファントカシマシは勢いのまま剥き出しでやるのが戦略だったとしか

ギリギリのところで世間の大衆に訴える場所にひっかかった
「論語」を原文から紐解くように、技術も何もない若者が音楽で革命を起こそうしていた
以前見た『扉』のアルバム制作の頃のあのピリピリした雰囲気は度肝を抜かれたけれど、あれは30代後半の年齢的な焦りからきたものかと思ったんだけども、そもそもがミヤジの激しさを含む性分でもあるんでしょうかね。
★【歴史前夜 〜真夏の夜の夢〜】 2021(R3)/06/12(土) 記事参照〜
トークの素っ頓狂なノリは見ているとあれで笑っちゃうし微笑ましいんだけど、あのくるくる目まぐるしく変わる変幻自在なスピード感で常に全力で曲を作り、そのミヤジの頭の中にある理想の音を忠実に形にしていこうとバンドで練っていくのは、こりゃあ中々に大変な作業ですぜw(よく空中分解しないでここまで続いたなと)
でも、どんな形であれ、それができるのがエレファントカシマシと言うバンドなのかもしれません。