航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
2018(H30) 如月の巻 5 小さき賢人、スクナヒコナな神

さて、不思議とパワー溢れる御三社の空気に圧倒されつつ、お隣の小さな池の小島へ渡りましょうか。
★【2018(H30) 如月の巻 4 力漲る若い社】2020(R2)/03/07(土) 記事参照〜。


この小さなお社は天神社(てんしんしゃ)。
※読み方は他に「てんじんしゃ」や「あまつかむやしろ」等がある。by wiki)



201802-tenshinsya1.jpg


御祭神は少名毘古那神(すくなひこなのかみ)と看板にある。
(※こちらも読み方はスクナビコナノカミとか、スクナヒコナノミコトとか色々あるが、ともかくスクナヒコナな神様だという事でw)

もうさっさとコトバンクとラノベのサイトに頼ろう。

日本神話の神。大国主命の国造りの時に登場する。
『古事記』では神産巣日神(かむむすひのかみ)の子。
『日本書紀』では高皇産霊尊(たかひむすひのみこと)の子。非常に体の小さい神で、大国主神と協力して国造りを行い、途中で常世国(とこよのくに)に帰った。
医薬の神とされる。少彦名命(すくなびこなのみこと、すくなひこなのかみ)とも呼ばれる。

byデジタル大辞泉の解説より参照(コトバンク)



ほほう、すくなひこなの神様は医薬の神様とな。


大国主命(おおくにぬしのみこと)が出雲の海岸にて(美保関の辺りか?)
「おーし!これからいい国つくるぞぉー!! (((o(*゚▽゚*)o)))
 …しかし、具体的にどんな国にしたらいいのか…」

と意気込んでみたものの悩んでおられた時に、この少彦名命(すくなひこなのみこと)が海の彼方からスイーーーっと現れ、その後この2神(お二人)で色々と協力して各地を巡り理想の国造りに当たったのだという。
 ○o。(○゚ω゚)ノ ヤア ヽ(゚ω゚○)。o○♪ヨロシクネ

少彦名命はやたら「体の小さい神」とか「非常に小さな体躯」とか前置きされるがどんだけ小さいのかしら?と思っていたら、大国主命と国造りをしている最中に、(うっかり?)粟(の穂か茎か)にはじかれて常世の国(所謂ユートピアな故郷の国)へ飛び去ってしまったほど小さいのだそうな。
そう言えば最初に乗ってきた船は小さすぎたため、いつまで経っても近付いて見えないほどだった。

「スクナヒコナノミコトーーっ!!

 …ああ、常世の国に飛んで行ってしまわれた。。。
 一体これから私一人でどうすればいいのだ…
 (;д;)。。。寂しいではないか」


と大国主命は途方に暮れた。とかなんとかw







2神(お二人)の行動は『風土記』や『万葉集』にも語られるほど、中々に良い相棒だったようだ。

※『出雲国風土記(いずものくにふどき)』733年(天平5年)に完成した、ほぼ完本の形で今日に伝わる唯一の「風土記」。by『古事記』の神話
『万葉集』とは
7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された、現存する我が国最古の歌集。(詳細な編纂年は不明だが、制作年代の最も新しい歌が759年(天平宝字3年)正月の大伴家持の作歌で、最終的編纂はそれ以後になるとされる。)全20巻からなり、約4500首の歌が収められている。作者層は天皇から農民まで幅広い階層に及び、詠み込まれた土地も東北から九州に至る日本各地に及ぶ。



しかし、例によってラノベ風にしてみたの中でスクナヒコナな神様は神産巣日神(かむむすひのかみ)と同様にちょっとおチャラけた変わり者な小人キャラになっているのであった…(;´д`)<えー…
★【古事記の日本神話『オオクニヌシの国造り』】by「古事記を現代語訳っていうかラノベ風にしてみた」



スクナヒコナな神様は小さき神ながら、医薬の神様であり、温泉や酒造の神様とも禁厭(まじない)、穀物、知識、石の神など多様な性質を持つ実にマルチな神様だったとのこと。うっかり(?)粟の穂に弾かれて、国造りの途中でいなくなってしまったらそりゃあ大国主命も途方に暮れたことでしょう。

おそらく弾かれたという(の穂か茎)は、ご自身で植えて収穫しようとしてたところだったのではなかろうか。

★【粟(あわ)とは?】by つぶつぶBlog ~そうだ、雑穀、食べよう~

粟は白米に対してミネラル豊富な雑穀。
ビタミンEが28倍(!!)
(強い抗酸化性作用があり。生体膜の機能を正常に保つ、赤血球の溶血の防止、生殖を正常に保つことに関与する栄養素)
鉄分6倍(貧血の防止)
マグネシウム4.8倍(骨や歯の形成に必要な栄養素)など。
(成分表より)


所謂”スーパーフード”の一つで、ただの健康志向なだけでなく不妊に悩む方にとっては食べるクスリと言ってもいいかも知れません。さすが医薬の神様。
今は「阿波の国」の徳島県もその昔は文字通り「粟の国」と呼ばれるほど栽培が盛んだったと言われていたのです。(へぇ〜、へぇ〜、へぇ〜!)



”どれどれ、今回の実り具合はどうかな…” 手が滑ってピンッ!
ミ☆⌒ヽ(*゚ロ゚)ノ”あっ!?”( ピューーーーーーッ)…



だからなのか、この小さな小さな神様のお社は、池の中の小島(中之島)にあり、その小島は弾け飛んで行ってしまった”常世の国”を模してあるのではと思われる。(私の想像ですw)

そして、この小さな池(※心字池?心宇池?竜寅の池?)に注いでいる小さな瀧が「亀の尾の瀧」。

その瀧姿を見て、「ああ、これは確かに亀の尾よねw」とその名前の素直さにクスリとした。


201802-kamenoonotaki1.jpg
  月岡芳時(※幕末から明治前期の浮世絵師)作「帰国浦島」より
 亀の尾の図参照〜。ね?亀の尾のようでしょ。って看板で見えないw
Fukuoka-yoshitoshi-urashimazu.png

亀の尾の瀧
水は能野川(よしのがわ)上流から引かれている。名称は明治の重臣東久世伯爵(ひがしくぜ伯爵)がご参拝の折りに詠まれた歌
 萬代(よろずよ)を
 かけずくだけぬいはがねを
 つたいて落つる 亀の尾の瀧
に由来している。

<看板より>


 いつまでも欠けず砕けない磐鋼を 
 万年生きる亀の尾のようにいつまでも伝い落つる瀧よ


こんな感じのお歌でしょうか?(個人的な印象です)
小さな池の畔ですが、伯爵は大きな宇宙を垣間見たような印象を受けたのかも知れません。



ところで、日本にもあったこの華族制度での貴族の階級では上位から「公爵>侯爵>伯爵>子爵>男爵」ですが、なんとなく”伯爵”って響きが断トツにカッコいいように思うのは何故なんでしょうかw

ちなみにバイクショップ「レッドバロン」は赤男爵とも呼ばれていますw
(私は自分でバイクの整備をあまりしないぼんくらライダーなので、割とツーリングの行く先々でバイクショップにお世話になっていますが、各地の赤男爵にも随分お世話になっています。ありがとうございました!)

各爵位の英語読みは以下↓のとおり。

 公爵(こうしゃく) Duke(デューク)
 侯爵(こうしゃく) Marqui(マーキス)
 伯爵(はくしゃく) Earl(アール)
 子爵(ししゃく)  Viscount(ヴァイカウント)
 男爵(だんしゃく) Baron(バロン)

しかし何故に(こうしゃく)は二つも同じ音読みになったんだ?紛らわしいではないか。でも公爵の方の英語読み:Duke(デューク)はなんか強そう。
日本語読みの「伯爵」はいいんだけど、英語読みのEarl(アール)はイマイチよね。(何がだw)
Marqui(マーキス)とかViscount(ヴァイカウント)もあんまり馴染みなくて登場されてもふーんて感じだし、やっぱ英語読みだとBaron(バロン)が一番カッコいい気がするのです。



(閑話休題)



そして今更、出雲教の境内案内図を発見w
★【出雲大社北島国造館「出雲教ー境内案内図ー」

あら、命主社のお社もこの「出雲教」境内だったのね。
★【2018(H30) 如月の巻 3 命主社】2020(R2)/03/01(日) 記事参照〜。




ふう、さすがにちょっと小腹が空いたかなぁ。
この後何を食べようか。

スクナヒコナな神様にあやかって、出雲のぜんざいでもいただこうかしら。
小豆の赤は厄除け魔除けの色といいますしね。


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★【ぜんざい発祥の地 出雲の甘味処 ぜんざい学会壱号店】HPより

出雲國に神在もちいと申事あり 。
京にてぜいざいもちいと申すハ これを申あやまるにや。
十月にハ日本國の諸神ミな出雲國にあつまり玉ふゆへに 神在と申なり。
その祭りに赤豆をにて汁をおほくし すこし餅を入まいらせ節々まつり候を 神在もちいと申よし。
祇園物語より抜粋)


お店は出雲大社の大通りをぷらっと散策していればすぐ見つかります。









しかし、この頃はまさか2年後に世界中で新型コロナウイルスによるこんな騒ぎになるとは想像もできなかったよ。

TVでは日本や世界での感染者数や、ただただ緊迫した雰囲気ばかりクローズアップされているように見受けられるけれど。
(さもなければ現政権の対策の揚げ足取りや野党の政治的な駆け引きの場面ばかり。。。
ここは足の引っ張り合いでなくてみんなで協力していく時だと思うぞ!)


なんというかもっちっとこう感染症対策としての具体的な予防方法もだけど、そもそもなんでこの新型コロナウイルスは他のウイルスと何がどう違うのかとか、このウイルスの性質そのものについての情報もほしいですね。

”敵を倒すにはまず敵を知れ”と言いますし。

★【TMPRSS2発現細胞を使うと新型コロナウイルス SARS-CoV-2が効率良く分離できる】NIID国立感染症研究所HP「研究情報更新履歴」2020(R2)/03/16記事より

2019年12月に中国武漢で発生した新型コロナウイルス SARS-CoV-2による肺炎の流行は、今や世界中に広がっている。TMPRSS2とは、呼吸器上皮に発現している宿主のタンパク分解酵素のひとつである。

われわれは、この酵素(TMPRSS2)を遺伝子導入技術によって恒常的に発現させたVeroE6細胞を用いることで、SARS-CoV-2を効率よく分離・増殖できることを見出した。この成果は、SARS-CoV-2の肺炎発症にTMPRSS2が関与している可能性を示唆するのみならず、ウイルスの性質の解析、検査技術の開発、治療薬開発、ワクチン開発などに大きく貢献すると考えられる。

本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)ならびにJSPS科研費の助成を受けて成されました。


実用的なウイルスの解析やワクチンが開発されるまではまだ時間がかかりそうだけれど、今の状況を打開すべく少しずつではあるが、各現場では研究や対策が進んでいるのです。
…ということもTVはしっかり伝えてほしいし、あれがダメだこれがダメだと批判したり不満を訴えるだけでなく、自分たちでできることは何とかしようとか、頑張っている色々な現場の人たちにエールを送る気概も見せてほしい。

災難はみんなで乗り越えるんだって雰囲気も大事だと思う。



★【新型コロナウイルス感染症「COVID-19」について
とは言え、上記の記事を見ていても研究内容は複雑そうだけれど、実際今できる感染症対策の基本はこの3つなのである。。。

 それは人ごみを避けること、

 可能なら家にいること、

 そして手を洗うことだ。


医療現場が逼迫しつつある今、我々一般人にできることは限られている。
大事なのは「自分(たち)はまだ大丈夫でしょ☆」などと思わないでしっかりできる範囲で感染症対策を行うことなのだろう。





偶然にも今回の神様は医薬の神様とも崇められる少名毘古那神(すくなひこなのかみ)様。いつもいつも困った時の神頼みで申し訳ないけれど。

パンパンッ!
どうか、この新型コロナのウイルス禍が一日も早く終息しますように。。。(≧人≦)


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