航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
2018(H30) 如月の巻 2 真名井の女神様

ばたでんに誘われたので、ポタポタ歩いて行くとしよう。




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あ、いいわ〜、次はこんな感じの旅館に泊まってみたい。

★【日の出旅館西日本の素敵な宿 高枕HPより
住所:島根県出雲市大社町杵築南776

しかし、…この時は確かもう2018年の2月だったはず。
なのにまだ門松が綺麗に飾ってあるね!?

あれかね、さすが神在月(旧暦10月)な出雲の土地だけに神様も長居されてるんですかね?(やっぱり『千と千尋の神隠し』的なのんびりく寛ぐ神様のイメージw)





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突き当たりは右へ→(地味な民家方面へ)
ぽたぽた歩く。

    
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本当に地味な通りで、こっちでいいのかな…とやや不安になる頃。

おっと、汚水のマンホールがなんだかオシャレ♪てか、出雲大社はなんとなく内陸にあるイメージだったが、灯台の背景に描かれているのは柱状節理なヤツじゃない?(出雲大社と言ったらイメージは”出雲大社”じゃないの?と思ったのは内緒)

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などとしばし行くと、看板があった!(地味。。。だがそれがいい(=∀=)

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<真名井の清水>

真名井の清水は昔から出雲大社の神事に関わる神聖な清水とされてきました。
特に11月23日の古伝新嘗祭(こでんしんじょうさい)の祭事中、国造(こくそう)の寿齢を延ばす「歯固めの神事」には、この真名井の清水の小石を用いる習わしになっています。「神水」として遠くからこの清水を汲みに来る人も多く、「島根の名水百選」にも選ばれています。

御神祭 彌都波能賣神(みづはのめのかみ)

(出雲市:観光協会看板より)



この「みづはのめのかみ」は、他に今様で「弥都波能売神」と書いてあったり、「水波能賣命」が「水波能売神」だったり、「厳罔象女神」・「罔象女神」、「みずはのめのかみ」とも書かれたりしている。



にょーっΣ(´Д`lll)!?なんでこんなに書き方違うん!?
…と思うが、昔は”呼び方”(ミヅハノメノカミまたはミツハノメノカミ=水の女神様の意)さえ合っていれば無問題!と(思ったのかどうかは知らないがw)その時その時に気に入った漢字に当てたのでこうなったんだったか。
そもそも『古事記』と『日本書紀』で表記される漢字が違う。 by wiki

古事記
712年(和銅5年)*太安万侶(おおのやすまろ)編纂。
天武天皇が、舎人の稗田阿礼(ひえだのあれ)に命じて帝紀と旧辞を誦み習わせる。天武天皇の没後は、元明天皇の命令で太安万侶が撰録し、712年に進上した。神代から推古天皇までを紀伝体で記述され、上・中・下巻の3巻から成る。

日本書紀
720年(養老4年)、『古事記』の成立から8年後に完成。30巻と系図1巻からなり、「天地開闢(※混沌から天と地が別れた世界の始まり=宇宙の始まり)から持統天皇までを扱っている。

★【編纂1300年を迎えた『古事記の神話』】参照〜。





日本全国に水を司る神社は多い。
★【罔象女神:玄松子の祭神記】参照〜。
(この方スゴーい!ご自分の足で参拝している神社のデータベースを作成されている!)

この日本中にある「ミヅハノメノカミ」(ミツハノメノカミ)を御神祭としている神社の源流がここだと思ってよいのかしら?
なんてったってイザナギ・イザナミが国造りの最初の共同作業の時、神産みの最後の方に生まれた女神様が御祭神の湧き水がここなのだ!





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※女神様だから、ちょいキラキラな感じに加工。


神事に使われた昔から現在まで涸れたことがないと云われている。やや地味に思ってしまうのは、湧水量がぱっと見そんなに感じられないからだろうなぁ。(だが、その地味な感じがいい…)




弥都波能売神(みつはのめのかみ)は、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)の二神(※)による国生み・神生みの終わりに、伊邪那美命の尿から生まれた水をつかさどる女神です。
(※『日本書紀』では伊弉諾尊と伊弉冉尊と表記)

水の神であるため、後世では民間の井戸の神と習合することもありました。古事記』では、弥都波能売神(みつはのめのかみ)と表記されます。

伊邪那美命が火神・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を生んで大火傷を負い、病の床にふしたとき、苦しみのなかでまず糞をし、次に尿をします。弥都波能売神は、その尿より生まれた神で、続くもう一柱の水神・和久産巣日神(わくむすび)が生まれたのち、伊邪那美命は亡くなります。

★【古事記・日本書紀の神々】神道・神社HPより



昔は「え?…吐瀉物?糞?尿から神様? えー…(;´・ω・`)なんかヤダ」などと引いてしまったものだが、排泄物だってこの宇宙の循環の一つの形態よねと腑に落ちてから、そう引くような事ではないと思えるようになった。

というか、神話の時代からすでに持続可能な循環型システムとか発想が面白いし、逆に新しいわw



★【日本神話:古事記を現代語訳っていうかラノベ風にしてみた
この辺はもう掘り下げると大変なので上のサイトを参照いただくとして。
物語として実に軽妙で面白く、神話の世界がするすると入ってくるので大好きです!まとめてくれてありがとう!





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きっと、真名井の女神様は楚々として物静かなお方に違いない…と緑の船の中で妄想中。

島根の名水百選によると、真名井の清水は生活湧水。
くらしの清水とカテゴリーされているので、観光地的なイメージで行くと肩透かしを食うかもしれません。
ひっそりとしていますが、ここはこれでいいのだと思います。



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