航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
小さな美術館 3 夏の面影

暑い暑い夏の記憶もまだ肌からは消えぬのに、
もう秋分の日(9/23月祝)が来ていた。。。(そしてとっくに過ぎてたし…)





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「おや、久しぶり〜。
 今年の夏、どっか行った?」

「ううん。
 暑すぎて干からびちゃうからねw」

「そっかw」

「こっちも『天気の子』みたいな夏だったらイイのに」

「いや、それはちょっと勘弁w
 なんだかんだ言って暑い夏の季節は、夏らしく暑いのがイイんだって」


★【映画『天気の子』スペシャル予報】2019年(R元年)7/19公開

今更10代の子たちの青春アニメなんて見てもなー、と思っていましたが、映画館で観た方が絶対にイイ!と思う良アニメでした。(『よりもい』の時もそう言っていたようなw)
TVの画面じゃなんかその魅力が減っちゃって勿体ない!って気がします。細部まで感じられる映像の手触りとリアルより耳に届くような雨の音の表現が素晴らしかったな。








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「おっ、イイな〜。
 なんか青春してない?」

「ハハハ、そんな感じ。

 そう言えば、 ”青春”て青い春って書くけど
 青春の思い出ってさ、 なんとなく” 夏 ” のイメージじゃね?」

「ふふふ、そうかも」



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暑く寝苦しい夏の夜も

いつしか青い思い出

今や過ぎ去りし淡き面影となりにけり


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<左側・上より2枚>

○「カーテンにかくれる子」:いわさきちひろ

1968年/昭和43年:至光社「あめのひのおるすばん」より。
★【世界初の絵本美術館|ちひろ美術館





○『サマーウォーズ』:細田守監督

2009年/平成21年:アニメ映画より。
★【映画『サマーウォーズ」公式サイト
 *キャラクターデザイン:貞本義行
 *OZキャラクターデザイン:岡崎能士、岡崎みな、浜田勝。
  OZのカラフルで楽しげな雰囲気は、大枠で上條安里さんのデザイン。

そう、実はこの " OZワールド " の世界観のキャラデザ(色彩含)がとっても好き!アマゾンとかバーチャルナンチャラはあまり興味ないのですが、もしこんな世界観の仮想空間があるならアバター登録しちゃうわ。 |´▽`*)b☆。oO( 誰か本当にOZの運営やってくれんかね)

★【スタジオ地図】制作作品
  2006年(平成18年)『時をかける少女』
  2009年(平成21年)『サマーウォーズ』(何気にもう10年前のアニメ…)
  2012年(平成24年)『おおかみこどもの雨と雪』
  2015年(平成27年)『バケモノの子』
  2018年(平成30年)『未来のミライ』





<中央・左上より5枚>


○「少女四態」:植田正治
1939年(昭和14年)撮影。鳥取県出身の写真家。

植田正治氏の写真はちょっとした衝撃でした。こんなオッシャレーな写真家がこんな時代におったんけ!?と。この方の記念館が鳥取県は大山の麓にあり、何回か訪れた事があります。建物そのものも景観と共存していて好きで、行くとなぜか落ち着きます。最近行ってないなー。

★【植田正治写真美術館 (鳥取県西伯郡岸本町) *松江旅情番外編】2007年(平成19年)3/28(水)記事参照〜。

★【植田正治写真美術館
〒689-4107 鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3






○「心の中がやさしいの」No.23:なかだよしえ

ねむの木学園の絵。

昔、ミスタードーナツの店内には、ギャラリーのように大きなポスターサイズでこの”ねむの木学園”の生徒さんが描いた絵が飾ってありました。おそらく、社会貢献的な意義もあったと思うし、そう言う姿勢もなんとなく良いな〜と思った覚えがあります。
私はミスドでその絵を見るのが好きでしたが、店舗がオシャレカフェ風になってからはなくなっちゃったな…。最近のミスドの小洒落た店内はレトロポップな落ち着いた明るさで居心地はいいので好きではあるのですが、飾ってある写真はオシャレだけど可もなく不可もなくな当たり障りなくうるさくない背景のよう…でちょっと物足りない私です。

★ 【ダスキン>フードグループ>ミスタードーナツ(Mister Donut)

★【ねむの木学園|ねむの木村|公式サイト
★【アトリエまり子
宮城まり子さんが創設した学校法人ねむの木学園、社会福祉法人ねむの木福祉会。2019年(令和元年)で創立51年を迎える。


なんでしょう、”ねむの木学園の絵”と括るのはどうかとも思うのですが、ある種の才能によるのだと思うんですが、各自ものすごく独特でありながら、作風の範囲が近しいのはなんと表現したらいいのか。いまだにどうしてか分からないのですが惹かれるのです。

その作風を”ねむの木学園の絵”とするには狭い気がするのですが、呼称がなくて、私は結局そう呼んでいます。
しかしその作風は、”ねむの木学園”の生徒さんだけでない気がするし、他所属の生徒さんの絵でも通じるような気がするし。

繊細で大胆で、画一的で自由、それでいてある一定の共通するトーン、作風の一群。

美術界で一定の流行に則った作風等を「〇〇派」とか、「〇〇イズム」とか「〇〇の時代」とか簡潔に表現する言葉がありますが、この系統の絵画にはどんな呼称があるのでしょうか。私が知らないだけで何かあるのだろうか?
その絵画の一群に一般社会で通用する呼称があったら、彼らの絵はもっとビジネスとして展開できる気がするのです。
いわゆる「知的障害者の描いた絵」として、募金を集める時にポストカードになってたりしてますが、作者の個性とは別に何かそれらの作品群に”名前”があれば、募金の時だけ登場するんではなく一般の美術品とかアート商品の一つとしてもっと認知され扱いが増えるのではないか?と。

例えば、学園のサイトには”ねむの木学園のお店”もあるので、この学園の生徒さんの作品はここで買えるのですが、それではやはり ” ねむの木学園の絵 ” と限定されてしまうので、そうではなく他の所属の方でも使えて、もっとこう広い意味で社会の中で使える呼称があるといいのではないかと考えます。

しかしながら、私が最初に触れたこの系統の絵が、正に”ねむの木学園”の生徒さんの絵だったので、”ねむの木系”とか”ねむの木風”くらいしか呼称が思い浮かばず。。。もっとカッコイイ感じで的確な感じのないかいな…。

個人的な想像ですが、彼らは意図して何かの主義主張をする訳でも派閥を意識しているわけでもはなく、きっと各自が描きたいものを描きたいままに自由に描いているのではないか。そう言う意味で、例えて言えば「本能派」とか「感性派」とかそんなイメージの”呼称”があればイイのにと思うのです。
うーん、うーん。(余計なお世話と言われそうですがw真面目に考え中)





○「アッター湖Ⅱ」:グスタフ・クリムト(Gustaf Klimt:1862年-1918年)

1901年: Leopold Museum Privatstiftung ( Vienne, Autriche )レオポルド美術館所蔵 / オーストリア(ウィーン)
アッター湖(Attersee)は、オーストリアのザルツカンマーグート地方で最も大きい湖。(オーストリアでは2番目に大きい)

クリムトはカラフルな金彩の絵画(「人生は戦いなり(黄金の騎士)」など)の印象が強いのですが、この淡〜い水辺の雰囲気の絵もなんともいいな〜と気に入ってます。2012年(平成24年)このアッター湖の小さな町カンマーに、クリムト・センター(Klimt Zentrum)が完成していました。静かな湖畔の街でなんとも素敵…(*´v`)行ってみたいな〜。

★【クリムト生誕150周年に縁の地アッター湖畔を訪れて】「たびこふれ」2012(平成24年)9/6記事より
 ○Gustav Klimt center(クリムト・センター)


1897年、35歳にウィーン分離派を設立、初代会長に就任しました。分離派とは、アカデミズム主導の芸術家組織から分離した新たな芸術家集団を指します。

★【3分でわかるグスタフ・クリムト ウィーン分離派、天才グスタフ・クリムトの軌跡(1)】「ノラの絵画の時間」2014年(平成24年)10/27記事より


そう!まさに「ロマン主義」とか「印象派」とか「エコール・ド・パリ」とか「キュビズム」だの「ダダイズム」だのこんな感じの(カッコイイ)呼称を考え中なのですw
「ウィーン分離派」であるクリムトの「接吻」」「人生は戦いなり(黄金の騎士)」はその中でさらに「黄金の時代」の絵画に分類されるんでしたっけね?






○「天体による永遠」Eterniti by stars:池平徹兵
2014年(平成26年):油彩(162.0cm × 162.0cm)

★【池平撤兵オフィシャルサイト - Teppei Ikehira-】より

1978年(昭和53年)福岡県生まれ
2000年(平成12年)個展「Blue Earth」
          島根県立美術館ギャラリーにて
2001年(平成13年)島根大学教育学部
          学校教育教員養成過程保健体育専修


★【池平撤兵の作品等

彼の絵は、実物などはまだ見たことはなく、島根県立美術館の物販コーナーにあった絵葉書で初めて見ました。あまり詳しい情報がなく、どんな画家さんなのかもほとんど知らないです。
しかし、小さな小さな絵葉書のサイズでしかないのですが初見で一目惚れ(*´v`)。
淡くそれでいて豊かな色彩、想像豊かで静謐な世界観の虜になりました。

プロフィールなどちらっと見たところ、ワークショップで面白そうな企画をちょいちょい行っているようです。もっと大きなサイズで色々じっくり見たいわ〜。





○シリーズ「砂丘モード」より:植田正治

1983年(昭和58年)〜1996年(平成8年)に撮影された「砂丘モード」のシリーズの中でもちょっと変わった一枚。

夜景に花火、砂丘に地球儀と三角形の行灯?合成なのかと思うほど構図が洒落てる。これをデジタルではなく、白黒フィルム写真で撮ったのですよ。。。
好きです!ヽ(≧∀≦)ノ >植田正治の写真




<中央下・左より2枚>

○「067 Long Jetty」(*題?):内田新哉(ウチダシンヤ)
 (Produced by Pop Art Corporation in NAGOYA)

★【内田新哉公式HP
1960年(昭和35年)熊本県出身。愛知教育大学美術科卒業。
★【インスタ(u.shinya1)

この方のイラストの透明感が大好きで、ポストカードを見かけるとなんとなく買ってしまう。特に自転車のシリーズがお気に入り。色彩のコントラストがはっきりした絵より、ごくごく淡〜い色合いの作品の方が好きかな。旅先の思い出を自分でこんなイラストにできたら素敵だろうな〜 (´∀`*人






○「Aquarium」:Mocha
 (イラストナンバー? / FC-266:Propeller Studio Co.,Ltd)

こちらはイラストの作者さん名が Mocha さんなのかな。(もちゃさん?)
プロペラスタジオという会社で製作されている「くまとおとこのこ」シリーズのイラストが大好きで、気がついたらポストカードを結構買ってた。コレクションのように増えているw

★【Propeller Studio
神戸を拠点に活動するステーショナリーメーカー。
シンプルで温かみのあるイラストレーションを心がけ、
ポストカードメーカーとして1994年(平成6年)にスタートした会社です。







<右側・上より2枚>

○「Wall Paper」1533(作品No.?):Kelly Hyatt

2001年(平成13年)Printed in England [BEAU MONDE] www.beaumonde-cards.com
★【DESIGNER - kelly hyatt】Print&Patternより

どこで買ったのかも忘れたが、多分このパターンが気に入ったんだろう。じっと見ているとなんとなく絵が動いて見えてくる不思議パターン。(錯覚パターンとも言う?壁紙のパターンと思われるが、部屋一面に貼ってあったらちょっと落ち着かないかもw)
絵葉書サイズだと、円形の色彩が雨や水紋を彷彿させ涼しげな印象になります。






○「ハチミツとクローバー」:羽海野チカ

★【『ハチクロ』から『3月のライオン』までの軌跡を振り返る! 史上最大規模の原画展「羽海野チカの世界展〜ハチミツとライオンと〜」】より抜粋。

●2000年(平成12年)
『CUTiE comic』(*キューティ・コミック:宝島社が発行していた少女向けの月刊漫画雑誌)で『ハチミツとクローバー』を連載開始。漫画家「羽海野チカ」としてデビュー。その後、休刊などにより掲載誌を転々とする。
●2000年(平成12年)~2001年(平成13年)
集英社『ヤングユー』にて掲載。
(*1986年(昭和61年)5月、月刊『YOU』の姉妹誌として『ヤングユー』が創刊。「ヤンユー」と呼んでいた。11月に月刊化した)
●2001年(平成13年)~2005年(平成17年)
集英社『コーラス』にて掲載。
(*1992年(平成4年)『ザ・マーガレット』特別編集2月増刊号として『コーラス』が創刊。2011年(平成23年) 9月発売の11・12月合併号が『コーラス』としての最終号となる)
●2006年(平成18年)『ハチクロ』完結。
コミックスは全10巻(集英社)、ファンブック1巻。

<内容>
美術大学を舞台に描かれた、恋愛と就職、才能と人生、すべてにもがき苦しみながらも、かけがえのない奇跡のような時間。ときにハイテンションなギャグ、ときにシリアスでヒリヒリとしたシーン、鬱屈とした雰囲気、それらが見事に混ざり合った「青春群像劇」は多くのファンの感動を呼び、その後、テレビアニメ化、実写映画化、実写ドラマ化、と展開された。

●2003年(平成15年)、「第27回講談社漫画賞少女部門」を受賞。


<テレビアニメ>
●2005年(平成17年)4月から9月まで
 深夜アニメの「ノイタミナ」枠で第1期が放送された。(フジテレビ系列)
●2006年(平成18年)6月から
 『ハチミツとクローバーII』は同枠で第2期を放送。

<実写映画>
●2006年(平成18年)7月、実写映画『ハチミツとクローバー』劇場公開。

<ドラマ>
●2008年(平成20年)1月、連続テレビドラマ化。(視聴率は低迷した模様)
●2008年(平成20年)台湾版『ハチクロ』が『蜂蜜幸運草』のタイトルでテレビドラマ化。(主に日本の香川県でのロケが行なわれたとか)


懐かしいーっ(〃▽〃)!
確かノイタミナ枠の最初の深夜アニメが『ハチクロ』だったっけ。見てた見てた!
その初期ノイタミナから早もう14年…当時生まれた子は…今や中学2年生!? 感慨深いわw
第1期『ハチクロ』のオープニングで弾けるYUKIの歌声が、今でも頭の中で再生できます。(最近の歌は何回聴いても覚えられないと言うのにw)


 OP「ドラマチック」(作詞・歌:YUKI 、作曲・編曲:蔦谷好位置)
★【YUKI 『ドラマチック~Co beau ver.~』




なんというか、そう、私の中で『あの夏の思い出』のイメージとは、まさに『ハチクロ』そのものなのです。








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