航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
小さなお花見

… …
  … … …


ん?何か聞こえた?




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 もうすぐ平成がおわっちゃうね。

 5月からは「令和(れいわ)」になるんだって。
 モグモグ、万葉集の梅の花の歌序文の「令月」と「風和ぎ」からとったんだよ。

 へー、意外とものおしりなんだねw

 …それを言うなら”ものしり”でしょw モグモグ






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       4月になったけど夜はまだ寒い〜。

       でも、やっぱり夜桜は外せないよ。はい、帽子。

       ありがとう〜。
       はぁ…東山魁夷の枝垂れ桜、ステキ〜。

       もちろんお団子もね!パクっ。








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この季節は天も地も、夜も日向もまた麗し。

我が家の片隅での、小さな小さなお花見。








<おまけ♪>

=正面の絵=
○伊東深水「ささやき」(昭和29年)1954年
 着物の柄が素敵♪ピンクの着物には躑躅、蒲公英、菫、蓮華、杉草。
 濃い桃色の着物は花菖蒲に帯の柄に紅葉、梅、桜。



○竹久夢二「花見」明治後期
(1900年〜1912年頃?*明治=1868年1/25 – 1912年7/30)
 生没年:明治17年(1884年)~昭和9年(1934年)
 花見の陽気な場面を、桜の上から見た構図で描いてある。
 ぱっと見4人だが、映る影により大勢が桜の下で浮かれ踊っているのがわかる。
 画面の2/3を使った縦長のデザインが秀逸!



○葛飾北斎「冨嶽三十六景 東海道品川御殿山の不二」
 (天保2年)1831年前後
 丘の上から富士山と桜を眺めながらの花見酒、幼子を肩車で歩くファミリー、
 忙しげな茶屋の女将。花見のモブシーンはいつの時代も楽しい♪

天保2年(1831年)頃北斎が70代前半のときに刊行された、「冨嶽三十六景シリーズ」46枚のうち、唯一「桜と富士山」が描かれている作品。「前北斎為一筆」とあるのは、「前は北斎を名乗った為一」という当時の名前を意味する。

★【御殿山に桜咲く】「ちょいとお江戸の読み解き散歩」より
 牧野健太郎(読み解き)
 近藤俊子(構成/文)




○東山魁夷「花明り」(昭和43年)1968年
 桜の季節になるとついつい引っ張り出して飾りたくなる一枚。
 もし私に財力と権力があったなら、東山魁夷の描いた風景を日本中に再現するのに〜!

作家 川端康成に勧められて描いたといわれる東山魁夷の代表作。濃紺に暮れゆく東山を背景に、咲き乱れる紅しだれ桜を描いた作品。

★【絵画・額縁のシバヤマ】より




○伊東深水「春の雪」(昭和23年)1948年
 大正から昭和にかけて活躍した日本画家(生没年:1898年~1972年)
 少ない絵筆でちらちらと降る雪を画面に散らし、美しいなごり雪を描いている。
 傘の竹組み、着物の柔らかさ、髪に刺した鼈甲の櫛の透けた質感、
 冷えた空気で赤くなった耳たぶ… 日本画ってこんな繊細だっけ!?と思った一枚。





=地面の絵=
○横山大観「麗日」(昭和14年)1939年
 庭に生えてしまうと「やめてーっ!」と叫んでしまうスギナと蒲公英も、
 大観の絵の中では実に長閑w

たんぽぽやツクシが描かれた春らしい作品。蟹をひょっこり登場させているところもユニークです。力強い富士とはまた違う、愛らしい花鳥画からは大観の繊細な一面が伺えます。

★【足立美術館Twitter】より




○熊谷守一「かたばみにいぬのふぐり」(昭和33年)1958年:油絵4号
 あ、春が来た!と思う瞬間がこの絵にはある。

「誰が相手にしてくれなくとも、石ころ一つとでも十分暮らせます。石ころをじっとながめているだけで、何日も何月も暮らせます。監獄にはいって、一番楽々と生きていける人間は、広い世の中で、この私かもしれません。」
1880年(明治13年)岐阜県に生まれた画家熊谷守一の言葉である。

★【東京国立近代美術館:「没後40年 熊谷守一 生きるよろこび」。熊谷の人生物語を辿り、創造の秘密に迫る。





=右手の絵=
○葛飾北斎「白拍子」(文政3年)1820年頃
 面長のはんなりした美人顔はまさしく師匠勝川春章の影響か!?
 しかし人体の滑らかさとは反対に荒々しい筆さばきで描かれた衣装は、
 ハリのある硬さを表現している。

北斎が為一年代(60代〜70代前半頃)の頃の作品
”為一”の画号を用いた期間:文政3年~天保4年(1820年〜1833年) の期間内であると見られている。

「白拍子」は、平安末期から鎌倉時代にかけ、歌舞を生業とする遊女の白拍子の舞姿を写した作品。白い直垂、朱の長袴をまとい、立烏帽子に白鞘巻の飾り太刀をはく凛々しい男装の佳人は、源義経との訣別を強いられ、鶴岡八幡宮で頼朝・政子を前に「しづやしづや賤のをだまき繰り返し昔を今になすよしもがな」と恋慕の舞に耽る静御前と察せられます。

★【長野県小布施町/ふるさと納税/掛け軸】の説明より




○熊谷守一「水仙」(昭和31年)1956年
 晩年、東京・豊島区の家(現在の豊島区立 熊谷守一美術館)に移ってから描いたという
 作品。一見単純な線と色なのに、コップに入った水のきらめきと重さ、
 光の屈折で歪んだ茎の形がちゃんと表現されている。




=左手の絵=
○勝川春章「二美人図」(*生没年:1726 - 1792)
 北斎が19歳の時に入門した師匠。
 「二美人図」は多く、他の構図もたくさんあるがこれが好き♪
 赤い葉のついた山桜の咲く春の明け方に恋文をしたためる、遊女の寛いだ室内の様子
 だとか。背後の淡い青色の壁の色が、この絵に他とは違う印象を与えていると思う。



○熊谷守一「桜」(昭和39年)1964年:油絵4号F
 そこだけ見ても到底桜の花には見えないのに、全体で見るとあらふしぎ!
 もう「桜」にしか見えない春の一枚。

熊谷守一(1880年〜1977年)は、明治に生まれ、大正・昭和に活躍した洋画家。
明快な線と色彩で、花や鳥、庭の一角など身の回りの事物をのびやかに描いた作品で知られ、97歳で没するまで精力的に制作を続けた。今年(*2017年現在)没後40年を迎え、12月からは東京国立近代美術館での回顧展の開催も予定されている。

そんな熊谷をモデルとした映画『モリのいる場所』が、2018年に公開されることが決まった。主役の熊谷守一(通称・モリ)を演じるのは、熊谷を「僕のアイドル」と敬愛する俳優・山﨑努。その妻・秀子を樹木希林が演じ、監督は『南極料理人』『横道世之介』などの作品で知られる沖田修一が務める。

★【美術手帖>NEWS 】2017/10/25記事より






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