このまえやっと前回の九州編(*全36回)が終わったんだけど、また行ってきたので。
*過去記事参照
★【ディスカバー九州! 36九州のお宿&グルメ ⑨お宿「ニュージーランドの風 ハーモニー」のお食事】
2010(平成20年)/10/31記事
今度はちゃんと今年中に終わらせよう…
ちなみに今回行ったのはGW、オール陸路はキビシイので大阪南港→新門司港から船にて上陸です。

早朝新門司港に着いてから九州自動道~鳥栖Jct~長崎自動車道を終点までひたすら走る走る。
目的地は長崎港、予約は14時だったかな?それに間に合うようただ走る。
お陰で途中になにがあったかほとんど記憶にないw
あ、大好きなゼリーの会社「たらみ」が長崎手前の「多良見」という町の会社だったってのが分かった。
高速から工場が見えて一人で「おおー!!ここがたらみの故郷か!!」と感動したっけw
せっかく長崎に行ったのにちゃんぽんも食べず適当なランチで済ませ、予約した船に乗る。セーフ!
クルーズ早々にイージス艦(こんごう型護衛艦173)登場。
おお、これが!(そんなに詳しくないけどw)

現役イージス艦も興味あるけどこの日の目的はこれ↓。
昭和の不沈艦

いつ頃からだったかも忘れたけど、その存在を知ってからずっと見たいなーと思っていたのよ。
ただもう老朽化してて危ないからというので上陸はできなくなってる…と勝手に思い込んでいたんだけど、ちゃんと予約してツアーに参加すれば上陸できるらしい。
○予約はこちら→軍艦島クルーズ
今回の九州ツーリングの直前になって慌てて予約したら、なんと定員200名が満員御礼状態だった。セーフ!
ただし、船なのでその日の天候や波の状態によっては上陸できない時もあるとか。
とりあえず今回は天気には恵まれ上陸できた。良かった良かった。



うーん、廃墟好きには堪らない物件かもw
戦時中は海に浮かぶその姿がまんま軍艦に見えたため連合軍の魚雷攻撃にあったとか、戦後最盛期の昭和30年代には周囲1.2㎞の小さなこの島に炭鉱で働く人々にその家族や施設の職員含め5,300名もの人々が生活していたとか、その人口密度たるや当時の東京の9倍だったとか、この小さな島に大正5年(1916年)建設されたアパートが日本で最初に建てられた鉄筋コンクリート造(当初4階建)のものだったとか、廃墟の中でもとびっきり豪華な廃墟なんじゃないですか!

この島には明治40年(1907年)には海底ケーブルが引かれ電話が開通し、大正5年(1916年)に日本初の鉄筋コンクリート造のアパートが建設され、翌大正6年(1917年)は海底ケーブルによる送電開始、戦後の昭和29年(1954年)日本初の可動式桟橋を敷設、昭和32年(1957年)日本初の海底水道が完成、アパートには各家庭にテレビがあったり昭和38年(1963年)島内人口最盛期にアパートの屋上庭園が流行る!?(屋上緑化の運動が盛んになる)等々当時としてはかなりの都会よりも都会のような生活があったようだ。
長崎港からのんびり遊覧船でたどり着いた小島にそんな生活があったというのがなんだか不思議な感じ。



そんな最盛期を極めた不思議要塞の軍艦島も、海底炭鉱の事故やエネルギー政策の転換等の波により昭和39年(1964年)には一気に2,000人が島を去り、昭和49年(1974年)4月には全島民が退去、軍艦島こと端島は無人島になる。


そして、明治17年(1884年)から炭鉱を所有していた三菱(三菱マテリアル株式会社)がこの端島の不動産を平成13年(2001年)には高島町へ無償譲渡、平成17年(2005年)の市町村合併により、この島は長崎市の所有となり、現在軍艦島上陸の際には市に入場料を払うような形になっているようだ。


東京の9倍の人口密度だった島が昭和49年(1974年)に無人になってから早37年…か。
この廃墟を眺めていると、37年が長いのか短いのか分からなくなってくるなぁ。
ただ、ほんのひと昔には大勢の人が生活してて、子供もお年寄りもいて生まれた人もいれば死んでいった人もいるというのが不思議な気分にさせるのかもなぁ。


ちなみに、上陸した岸から反対側の町は船の上からしか見られません。
ザ・軍艦島なショットがほしい場合、船の右舷側、それもできるだけ海寄りに座った方がぐっと迫った写真が撮れると思われます。
ちょっと後ろに下がっていると、どうしても船の屋根だとかヒトの頭だとか映り込んでしまうので。(このように^^;)

それでも頑張ってぐぐっと寄れるだけ寄って撮ってみました。
なかなかザ・軍艦島な一枚を撮ろうと思うと難しかった…。
船揺れるし。


さらば!軍艦島!!
でも楽しかったー♪
ツアーでは当時を知る方たちがガイドをされててて建物の用途など説明してくれますので、じっくり耳を傾けてみることをお勧めします。

島の成り立ちとかある程度予習していくとより楽しめるかなと思います。
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