さて、草千里を後に西側へ走っていくと、ほどなくして奇妙な丘が見えてきた。
んん?なんですか?


近付くとお椀をコポッと伏せたようなキレイな形の小山が見えます。
周囲はなだらかでそこだけつるんとした形が目を引きます。
なんというか、阿蘇の雄大さと対極な実にコンパクトな印象。

うーん、好きっ♪この小山。
小山に興味なしのツレを車に残して道の向こう側へ渡ったり、もっとよく見えるポイントはないかとガサガサと林の茂みを行ったり来たりする緑の船。
でもしばらく走ったらなんの遮りもないよいポイントがあったw
おお、米塚というのか!

なんだか登れそう!と路肩に車を止めてみたものの、看板には環境保護のため現在登山は禁止という悲しいお知らせが(涙)うーん残念。
まあ、これまでにそれだけ多くの人々が登っていったってことで、うっすら付いた筋がその跡なんだとか。(これはかなり修復されたところ)
こんなかわいらしい山だもの、そりゃあ眺めたら登りたくなるのが人情でしょうな。

★米塚
標高約954m。
すそ野から頂上まで約100m。
阿蘇の神様・健磐龍命(たけいわたつのみこと)が収穫した米を積み上げたものが山になったといわれています。
山頂のへこみは火口の名残ですが、貧しい人にお米をすくってあげた跡だそうです。
=阿蘇阿蘇ドットコム!「米塚と外輪山」より=
あ、なんか神話の云われもものすごくそれらしくてよいなぁ♪
うん、たしかにお米の山を上から掬ったようなキレイな形。
米塚とはよく名付けたものです!
こんなに愛らしい姿ですが、阿蘇五岳の1つである杵島岳(1321m)の麓に派生した小さいながらもれっきとした火山だそうです。
阿蘇は火の国水の国、豊かな実りの瑞穂の国。
火山活動や地震に悩まされるけれども、その末の形も愛されているように思う緑の船でした。
