小泉八雲ことラフカディオ・ハーンは英語教師として赴任した松江で住まいとした武家屋敷での生活を大変気に入っていた。
ハーンの読み方を誤って当時松江の人々はヘルン先生と呼んでいたが、当のハーンもこの響きが気に入ってそのままの愛称で短いながらも思い出深い日々を送っていた…という記事をだいぶ前に書いた。
特にその屋敷をぐるりと囲んだ、決して広いとは言えない、しかしこじんまりと落ち着いた庭の風情に心を奪われたそうだが、日本人の緑の船もその庭を見たときに初めてなのに懐かしいようなほっとするようななんともいえないまったりした気分になった。
それからずっとその庭をいいなぁ、いいなぁと思っていたが、灯台元暗し。
久々に実家に帰ってみたら実家の庭がなんとなく面白い風情だってことに今更気がついた。




多分この庭はなんの手入れもしていないと思う。
ほとんど自然に任せているだけの庭。
上なんて2本の木が絡み合っているのではなく、1本の木が虚を開けとうとう向こうが見えるような在様だ。
でもなんだか不思議と落ち着いた雰囲気がある。(ほんと今まで気にしたことがなかった…)
もちろんもう少し手入れをした方がいいんだろうけども。
雑誌に載っているようなオサレなナチュラルガーデンとは程遠いが、これもある意味ナチュラルガーデン?
んんー、なんかやっぱ違うかなぁ。
でも私はこっちの方が好きかも。