石橋は…文字通り石で出来た橋だ。
だが、この直線と曲線の美しさはどうよ!

通潤橋は灌漑用水を送るために作られた水道橋です。
建設者は矢部惣庄屋布田保之助、工事を担当したのは卯助、宇市、丈八ら「肥後の石工」と呼ばれる名工たちです。
工事は嘉永5年(1852年)12月から1年8ヶ月を要しました。
通潤橋は何のために作られたのでしょうか。
周りを深い谷に囲まれた白糸台地は水に乏しく、田んぼの水はもちろん飲み水も足りないような状態でした。
このような人々の苦しむ姿を見かねた布田保之助は6Km離れた笹原川から水を引き、連通管の原理を利用した通潤橋を完成させました。
この工事の完成により白糸台地に100ヘクタールの水田が開けました。
橋の長さ 75.6m
橋の幅 6.3m
橋の高さ 20.2m
石管の長さ 126.9m
昭和35年(1960年)2月 国の重要文化財に指定されました。
看板より

はあ~見れば見るほど惚れ惚れする美しさじゃありませんの!
人々の苦境を救うために作ったというこの石橋はただその用途を満たすだけでなく、きっとこの橋の完成を目の当たりにした村人たちをもその美しさで涙させたのではないだろうか。
その足元には約20mの高さから轟々と真っ白になった水飛沫がジェットコースターのように流れ落ちている。
水不足に悩まされていた人々にとってこの水音はどれほどの感動を与えたことだろう。
私だったら、多分泣く。
感激のあまり号泣するかもしれん。

水飛沫に打たれうっすらと感涙しつつわきの急な坂道を登りきると、通潤橋の上に出る。

「たかっ!!」
橋の高さは約20mというが、手すりのない20mはものすごく高く感じる。
はしゃいで落ちないようにくれぐれも足元にご注意を。
え?はしゃがない?
うんまあツレはアンニュイに空を見上げたりしてたけどね…。