航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
松江旅情 14 旅館、朝のおもてなし。

のんびり朝の光にまどろんでいるとさっそく朝ゴハンのお知らせがきた。

昨夜は暗くて見えなかった窓の外。
そうそう、こういうなんてことない欄干のデザインが好きなんだよ。


皆美館11







「いただきまーす♪」

皆美館朝食



わーい、朝から鯛めしだよ~♪
黄色のふたの小鍋では豆乳ににがりを入れて朧豆腐を製作中。







鯛というのは小さな骨でもとっても硬い。
魚を食べるのは骨があって苦手だという人も多いだろう。
この鯛めしは鯛の身をそぼろにしてあってさくさく食べられるようにしてある。(とはいえ小骨にはご注意を!)
具は鯛身のほか、卵の白身と黄身が別々にそぼろにしてあるのと、大根おろしにわさびにのり。これに特性のだしをかけて食す。
食べ方は櫃まぶしと似ていて、具を好みでまぶして食べて、あとはお茶漬けにしたり、薬味を加減してみたり。




皆美館12



ん? そう言えば昨日はもう夜だったから気がつかなかったけど、隣にある茶室の屋根に鳥の置物が…


水鳥



 …ちゃうやん、
 あれ本物の水鳥だよ!
 (たぶん鷺?)



 「うわ~!じっとしてたからてっきり屋根の飾りかと思ったー!」

乗船客員Sがとっても感激していた。
このお宿を選んだ緑の船としては、思いがけない自然からのサプライズでこんなに喜んでもらってとってもうれしい♪思わず歌っちゃうよ♪(* ´ ▽ ` *)~♪

そうして朝からガンガンおかわりした鯛めしゴハンで程よく満腹になったところでお部屋に戻る。
お布団はすっかりたたんであったが、座布団を3枚並べて広いお部屋で寝そべる乗船客員w


「うーん、うーん、食べ過ぎた~」

「今日もいい天気ね~」



実は山陰地方の冬というのは、山陽地方からきたあるお嫁さんがいつもあまりに天候が悪いせいでノイローゼになってしまった…という例え話(実話!?)があるくらい本来悪天候でどんよりした気候が多い。
比較的冬も暖かい地方からやってきた乗船客員たちに今回初めての山陰がとっても好印象に映ったようで、緑の船はとってもうれしい。




皆美館10





緑の船は昨夜入った温泉のお湯がとても気に入ったのでもう一度朝風呂に入ることにする。

お風呂から上がって部屋に戻ってくると、縁側でふたりが「あれもしかして、宿の人が泊まり客のために演出してくれてるんじゃないの?」なんて外を眺めている。
覗いてみると、宿の目の前の宍道湖で、小さい船がシジミ獲り漁をしていた。


「いやー、あれは多分ほんとの漁師さんだろ。
 ここらへんにも漁師さんの船着き場があったし。
 ほら、あっちでもやってる」


「あら、ほんと!あれなんて夫婦船ね。
 朝から寒いのに頑張ってるのね~」




シジミ獲り漁




シジミ漁は小さな船で、大きな機械も使わず漁師たちがこつこつと貝を湖底から採取している。
寒さ厳しい冬はほんとうに大変な仕事だろうなぁ。



シジミ獲り漁2



朝のシジミ汁、本当においしかったです「ごちそうさまでした!」(´ω`人)



「あ、梅の花が咲いてる!」



皆美館13




床の間に飾られているのは棟方志功の書(?)。
「前庭柏樹 子」って書いてあったような。





部屋で寛いでいると、仲居さんが「朝のお茶」を運んできてくれた。
「Japanese Morning Tea」ってところですかねw


皆美館茶菓子朝



はー、朝頂くお茶ってなんてステキなのだろう。
お茶菓子は【彩雲堂】さんの「彩紋(さいもん)」。
柚子と胡麻の香りがやさしいお菓子で抹茶に合うわ~。(紫が白ごま、黄は柚子の香りがする)
「彩紋」だなんてラフカディオ・ハーンの表現した宍道湖のイメージにぴったりだなぁと思っていたら「宍道湖に沈む夕日が彩る幻想的な斜光をイメージして」作られたお菓子だそうな。





普段なら、旅行にでかけたら朝一番にさっさと動かなくちゃ時間がもったいない!と思うところだが、ここの朝はとっても居心地がよくて、みんなチェックアウトの10時ぎりぎりまで浴衣に丹前という姿でそれぞれまったりと寛いでいた。



皆美館14




ああ、やっぱり畳はいいねぇ。




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