くよくよしないで生きるってすばらしいと思う。
でも、頭では分かっていてもクヨクヨしてしまうことってあるよなぁ。
くだらなーーい、ちっちゃーーーいことでクヨクヨしてしまう日には、そんなことにすらクヨクヨする自分にさらにクヨクヨするというクヨクヨスパイラルに磨きもかかる始末。

そんな時、最近は自分に呪文のようにこう言い聞かせる。
「今、ココに生まれてきた自分はしあわせだ。
ココは戦争中でも治安の悪いトコロでもなく、暗い夜道をとぼとぼ歩いていて強盗に襲われる心配もなく、心おきなくクヨクヨできるんだから。
どんなにクヨクヨしたって、自分のお金でおいしいものを自由に食べたり、いつでも大きなマグカップで大好きなスタバのコーヒーを楽しむことができる。
意地悪なヒトもいるけど、こんな私を心から愛してくれるヒトもいる。
というか、愛されているってちゃんと思うことができる。
夜に悶々としても、朝の美しい光でまた立ち直っていたりする。
暑い夏も寒い冬もどちらも美しいものでいっぱいだ。
うん、私はしあわせだ、クヨクヨしてるけどしあわせだ」
そう呪文を唱えていると、古い木の皮がカリンと音をたててはがれていくような気分になる。
古い皮には暖かい苔が覆っていて実はそれなりに居心地も良かったりするのだけど、新しい皮はまだ新しくて外気にヒリヒリしたりするのだけど、「ああ、今生まれ変わった!」と感じる瞬間にクヨクヨスパイラルから抜け出している。