長い回廊から見える東大寺。
この日はとってもいい天気だった。
空の青がとても美しい!

うーん、そしてキレイな屋根のライン。
しかしデカイ寺だ。
デカイと思ったけど、大火で焼失してから再建するのにお金が足りなくて、以前の大きさから2割ほど縮小されたものになってるのだ。
これより2割り増しだと一体どんなサイズになってたんだか…。
外国の建造物なんかでもとってもデッカイものを目の当たりにすると「すっげーーーーっ!」と口をあんぐり開けて驚嘆するにはするんだけど、私は建物の巨大さには興味の薄いタイプの人間らしい。
高層ビルの40~50階に入っていた会社で働いたとき、毎朝毎夕のエレベーター渋滞、お昼に地上のATMやコンビニに行くのも一苦労…なのを経験すると、「なんでそんな高層ビルばっか建てるかなぁ、中の人には結構不便だと思うに」と思ってしまう。
だからってわけはないが、東大寺も2割縮小サイズで十分だわw
などと思っている。

さて、よくよく考えてみるとここは「世界遺産」なのだった。
なんだかピンとこないけど「世界最大の木造建築物」なのだそうだ。そうなの?
たしかに、燃やされても燃やされても木造で建てちゃうその心意気には脱帽モノだ。
ここではなんでこんなに外国人観光客が多いのかと驚くよりも、もはや何人がいても短時間で慣れてしまう東大寺マジック。
わらわら行き交う人ごみの中で一番近くの人に写真を撮ってもらおうと声をかけたら、中東系?アフリカ系?いやいや中南米系?まてまて褐色系だってだけではもはや出身国の推測も難しいが、普通に「すみませーん、写真撮ってもらっていいですかー?」で通じる東大寺マジック。
さあ、こちらが東大寺のご本尊、通称「奈良の大仏さま」でございます。

ふと見ると、乗船員Kが大混雑の人ごみの中、あっちへ行ってはじぃっと見つめ、こっちへ行ってはじぃっと感慨深げに大仏さまを見つめている。
ずっと前の方にいると後からくる人に迷惑だからとひっそりと扉の柱にもたれて人々の頭越しに大仏さまを見上げている。
「そんなに大仏さまが好きだとは知らなかったよ。
東大寺にはよく来てたの?」
「ううん、小学生の時以来かな」
「…」
*東大寺盧舎那仏像(とうだいじ るしゃなぶつぞう)
一般に「奈良の大仏」として知られる仏像で、奈良市の東大寺金堂(大仏殿)の本尊。
天平17年(745年)に聖武天皇の発願で制作が開始。
天平勝宝4年(752年)に開眼供養会(かいげんくようえ、魂入れの儀式)が行われた。
現存する像は中世・近世の補修がはなはだしく、当初の部分は台座、腹、指の一部などごく一部が残るにすぎない。
「銅造盧舎那仏坐像」の名で彫刻部門の国宝に指定されている。
大仏の正式名称は「盧舎那仏坐像」
大仏殿の正式名称は「東大寺金堂」
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彼は大仏さまの何にそんなに惹かれるのだろうか。