
盛り砂
日本刀は普段使わない状態ではよく切れないことがあるので、一大事が起こった場合、この砂に数回切りつけてすぐに実戦にしようできるようにするため、武家屋敷の門から玄関までの内には必ず設けてあったと言われている。
へ~、へ~、へ~!
初めて知った。
たしかに天下太平の時代にゃ、そうそう刀を抜くこともなかっただろうしね。
いざ実戦で抜いてから「やや!錆ておる!?」では使えないもの。
そか、多分刃こぼれしないように切りつける術とかもあるんだろうなぁ。
うーむ、いいねぇ。
門から入ってすぐに武士の日常生活を想像させる「盛り砂」なのだった。

玄関脇にある縁側にあるのは
姫様用の小さめな籠。

そしてこれは
足を洗うための桶。
そういえば、我が家でも家に帰るとまず「足を洗いなさい」と躾られてきた。
いや、別に姫様のような由緒ある家庭ではないけれど、これって日本ならではの習慣?
それとも地方の風習みたいなものなのだろうか。

南に面した6畳間。
行灯に高枕に火打ち道具(?だったかな)。
いいねぇ、ごろりと横になった傍でゆるゆると団扇を仰いでもらって…。
想像したのは夏の夜だったが、今は冬。
へっくしょんっ。

傍にはいつでも掴んで飛び出せるように刀の大刀小刀。
「御館様ぁーっ、一大事でござりまするっ!」
「何事じゃっ!?」
…なーんて感じを妄想中の緑の船。うふふ。

「静かにせい」
む!
何やつじゃっ!?
私の妄想をさえぎる奴は。
「大事な執務中じゃ、控えよ」

はっ、ははーーーm(_"_;)m。「失礼致しました」