航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
DATE: 2008/12/20(土)   CATEGORY: 草木花鳥風月
ディスカバー九州! 17 神の国高千穂 ⑩天高く末永く


夫婦杉






高千穂神社 夫婦杉
この二本の杉は夫婦杉と申しまして根元が一つになって如何なる事があっても別れられない形を現しております。
この廻りを手をつないで3回廻ると夫婦、友人、睦まじく家内安全で子孫は繁昌の三つの願いが叶ふと伝わっております。
夫婦、友人、婚約者の方が手をつないで廻っている姿が絶えません。



ふむふむと読みながら、ふと「夫婦と婚約者はわかるとして…友人とその三つの願いはないんじゃないの…?」とひっそりと突っ込み。
ん、いやまてまて、世の中にはいろんなカポーたちがいるわけで…でもその場合友人というよりは「恋人」と呼んだほうがやはりしっくりくるような…   ま、いっか!日本の神様そんなことこだわらなーい。






根






太くまっすぐ伸びた幹と大きく浮き出た根、そして訪れた人々が踏んだことによって一定に平らに丸みを帯びてきたであろう根元の造形に年月を感じさせます。






カポーと夫婦杉





そうしている間にも若いカポーたちがこの夫婦杉を拝んで行きます。








杉皮








旅行中の雨はけっこう憂鬱なものですが、こういう天気の時は緑が深く感じられるので、これはこれで雨模様も悪くなかったかも。







雨紋様












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ディスカバー九州! 16 神の国高千穂 ⑨高千穂神社と海


おそろしやの天安河原から高千穂市街地へ戻った頃、豪雨のような雨はやや小雨になっていた。
天岩戸神社へ行ったらば、やはり高千穂神社にも行かねばなるまいよ。




高千穂神社






参道





大注連縄




高千穂神社

創建は「社伝」によると第11代天皇である垂仁天皇の御代から続くといわれ1200年以上の歴史を持つ。(*)

高千穂神社(高智保皇神)の名は続日本後紀巻十三承和10年の条(843年)・日本三代実録第一巻(858年)などにその名を見ることができるなど、平安時代から中央の記録にもしばしば登場するというほど大昔から有名で由緒ある神社。

明治6年(1873年) 三田井神社と改称。
明治28年(1895年) 高千穂神社に改められる。




*この垂仁天皇の時代(三輪王朝時代)には伊勢神宮も創建され、それは垂仁天皇即位26年で今から約2000年以上前という事になるのだけど、公式な記録(続日本後紀(ぞくにほんこうき)などに記載がある等)としては控えめに見積もって1200年前の平安時代にはあった…ということですかね?
ちなみに垂仁天皇の在位期間は99年間とされる。

在位期間 : 元年1月2日(紀元前29年)~垂仁天皇99年7月14日(紀元後70年
うーんと大雑把に括って弥生時代中期ごろ?







雨もまた一興



主祭神
三毛入野命(ミケヌノミコト)…海神の娘玉依姫タマヨリビメ)と鵜萱草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)*の子であり、神武天皇の直近の兄。
ほか、五瀬命(イツセノミコト)、稲飯命(イナヒノミコト)、佐野命(サノノミコト)を合わせた四柱。



鵜萱草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)
父神が山幸彦の名で知られる火遠理命ホオリノミコト)、母神が豊玉媛命トヨタマヒメノミコト

山幸彦って神話では兄の海幸彦に釣り用の針を無理を押して自分の狩用の弓矢と交換してもらったのに結局魚一尾も釣れず挙句その大事な釣り針を失くちゃって、「ぐずバカのろま!許さないからな!」と罵られ自分の大事な剣で500個も釣り針作っても許してもらえず海辺でしょんぼりしてた愚直な神様だったような。
ただナゼか周囲の温情に助けられ、実は見目麗しい若い男神であったという反則技で海神の娘である豊玉媛(トヨタマヒメ)と恋仲になったり宝物を授かったりしている。
その山幸彦の息子である鵜萱草葺不合命(ウガヤフキアエズノミコト)がまた同じく海神の娘で豊玉媛(トヨタマヒメノ)の妹、玉依姫(タマヨリビメ)と結婚して生まれたのがこの主祭神である三毛入野命(ミケヌノミコト)というのはちょっとおもしろいかも。

そーいえば高千穂神社の狛犬は丸い玉を抱いているんだけど、もしかしてそれは潮満玉(塩満珠)とか潮干玉(しおひるたま)or塩乾珠(しおふるたま)だったりして~。

雨が降っていたから思うんだけど、この海の潮の満ち引きを自在に操れる玉って、ここ山の中においては雨量を自在に操れる玉だったりして?(あ、妄想の世界です)


しかし神々の世界とはいえ、車も新幹線も飛行機もないのに方々を遠征してて、こんな山の中と海辺や九州と伊勢や奈良とか大昔の人々の方がよっぽど近く感じてたんじゃなかろうか。



高千穂の狛犬






山の中にありながらなんとなく海の匂いを感じる緑の船なのであった。





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DATE: 2008/12/20(土)   CATEGORY: 風景
ディスカバー九州! 15 神の国高千穂 ⑧パワースポット天安河原




天岩戸神社の天安河原神社


雨がだんだん激しく降りだしてきたけれど、さらなるスピリチュアルパワースポット、と呼ばれる天安河原(あまのやすかわら)へと歩き出すわれら。


…てゆーか豪雨なんだけど?
大丈夫?いけるのか?



天安河原






あちらへ渡る…




橋がスキな緑の船だが、この橋はなんか…コワイんですけど…?
スピリチュアルな理由ではなく、物理的にコワイ。
この橋を渡らないとあちらへは行けないわけで、それはこの橋を渡らないと戻れない…という意味で。
…というか、これ壊れそうなんだけど…?






天安河原増水中





豪雨で遭難しそうな天気の中、やや不安な気持ちの緑の船に対し、スピリチュアル大好きなツレは「気持ちイイ~!清清しい!」と今までにないハイテンションで神聖な雰囲気を満喫中。

そうこうして大きな洞の中にある天安河原神社へ到着。
そのまんま東が現宮崎県知事として東国原知事誕生のきっかけとなったのが、ここで「知事になりなさい」というお言葉を聴いたから、とか?(ってオバサンが教えてくれた)

…ってゆーか、やっぱここコワイんですけど。
賽の河原の石がいっぱい積んであるよぅ!
賽の河原の石って崩したら倍積まないといけないんじゃなかったっけ?
誰がこんなに積んでいくんだよぅ!?(泣)…と石を崩さないようにとビビリつつ慎重に歩く。
洞の中にある上に明かりは全くないのでうす暗がりにひっそり建ってる神社も実はコワかったです…。

なんというか…様々な人々の情念が洞にこもっているようで内心「ひえーっ」とビビって退散モードの緑の船。
対してじっくり念入りにお参りしパワースポットからエネルギーを充電しているようなおツレ様。




天安河原の洞から






結局自分はなんにも分かりませんですた。
スピリチュアルじゃない体質なんだと思います…。





天安河原情景



後日、TVの旅番組でココを撮影してたけど、晴れているとまったく雰囲気が変わるんだなあ。
「ここで願い事をしながら石を積むんですよー」と
旅人が気軽に石を積んでいた。(そんなんでよかったのか!?)


でも多分、次回あそこに行っても緑の船は石は積めないとですよ…。




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DATE: 2008/12/20(土)   CATEGORY: 草木花鳥風月
ディスカバー九州! 14 神の国高千穂 ⑦招霊の木


境内に、大きな木が祭られています。
その木は「おがたまの木」と言います。



ご神木





招霊の木(おがたまのき)
モクレン科 別名 黄心樹

天鈿女命 此の枝をもち舞わせ給い、神楽鈴の起源であると伝え、例年四月頃白い開花秋に鈴様の実を結ぶ。
常陸殿下(義宮)昭和29年御成年式、昭和39年御結婚に際し苗木を献上す。
おがたまの花が常陸宮家の御紋章又殿下のおしるしであります。




招霊樹(おがたまのき)とは神を招く木といい伝えられる木で、前夜見た神楽舞の時にも使っていたけれど、玉鈴の原型がこの木の実なんだとか。
木の実と言われればたしかに納得。

敷地内にも神楽殿があったけれど、その造りはいたって簡素。
外には天の岩戸を投げる手力雄の像があって、最初見たときは「なぜココに…」という感じだったけども、こうして改めて眺めると、やはり高千穂の神社の空気は他の神社よりも原始的でシンプルなんだなぁと思う緑の船なのでした。



手力雄




あ、ツレはまったくこーいったことには関心なしでさらなるスピリチュアルなパワースポット、天安河原へと急ぐのだった。





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