馬門橋を堪能して走り出す。
石橋看板は思いのほか小さく目立った駐車場などもないらしいと分かったのでナビ係りが看板を見逃さないように注意しながらしばらくドライブ~♪
「→大窪橋」
おお!!発見~。

美里町指定文化財 「大窪橋」
大窪橋は嘉永2年(1849年)惣庄屋篠原善兵衛、石工新助によって架橋された。
橋長19.30米、橋幅最大2.0米、橋幅最小2.70米
1 他橋に見られない大窪橋の特徴は円の中心は常水面下であるため、両基盤の中心角が157.40度です。
2 中央高が単一拱(町内の眼鏡橋)としては平地架橋としては限界のものであります。
平成11年(1999年) 11月 美里町

今度は田畑の開けた平地に架かっていたので看板からすぐに見つけられたものの、これまた実にこじんまりと残っている。
その石橋のすぐ隣に今現在地元住民が日常的に行き来していそうな、これまたざっくりとフツウの橋が架かっていて、このただ古いだけで「橋を渡る」という行為から切り離されたような大窪橋がなんだか寂しそうにも見える。

文化財指定の看板はあるものの、あまり手入れはされてなさげなちょっと寂しげな風情が、これまたなんだか日の傾き始めた夕暮れ前の時間帯に似合っている。
緑の船はこういった朽ち掛けた橋がなんとなくスキである。
…連れが看板見て橋見てさっさと車をUターンああ見た見たさあさあ今すぐ出発ー!という雰囲気ばりばりでも、石橋のこの朽ち加減がなんとも…と侘びさびの世界に浸っておったのでした。