観光客も多いこの能楽堂の周辺。
有名な枝垂桜はもう終わっていたが(早咲きらしい)、この時は周囲のソメイヨシノ他八重桜がイイ感じで満開!


ちょうどこの頃の展示で「さくらを描いた美術品」みたいな企画をやってたんだけど、時間がなく見られなかった。
よく屏風絵に行楽花見図みたいなのが描いてあるものを見るけど、緑の船はそのモブシーンをじっくり見るのが大好きだ。
花見とは違うけど有名なのでは洛中洛外図と呼ばれるものがあってこれがまた好き。
★洛中洛外図の簡単解説「絵画のお話」より
どのあたりがタフガイ?なのかさておき、やはり屏風絵のモブシーンは楽しいw
★【Tough guy in Rakutyu Rakugai】
<おまけ>
★【『平成の洛中洛外図屏風』ダイジェスト版(Live ver.)】
祇園祭のコンセプトムービー『平成の洛中洛外図屏風』
70インチの液晶モニター6枚を屏風状に並べた、横幅5メートル超(6.5K)の迫力映像です。
![]() | 桜さくら―Picture Book of Cherry Blossoms (2006/05) 不明 *詳細を見る |


満開の下で見る桜も好きだけど、薄紅がぼうっと広がる様を遠景に眺めるのもまた一興。
桜の色形は実に様々で、この枝垂れ桜のピンクはその形態も相まって特に女性的だと思う。

![]() | 蟲師 (7) アフタヌーンKC (404) (2006/02/23) 漆原 友紀 *詳細を見る |
最新刊はこちら↓…はぁ~美しいなぁ。
![]() | 蟲師 9 (9) (アフタヌーンKC) (2008/02/22) 漆原 友紀 *詳細を見る |

特にわざわざ遠くから観光客がやってくるような有名な木でもないけど、多分日本中にこんな風に無名でありながら、ひっそりとしかし立派な花を咲かせる木がたくさんあるんだろうなぁ。
そして日常的にその地で暮らす人々の目を楽しませてくれているのだろう。
![]() | この桜、見に行かん (2004/03/10) 宮嶋 康彦 *詳細を見る |
濃い紅と薄紅の花が一本の木に咲いている珍しい八重桜をみつけた。
なんて種類なんだろう?
自然交配?じゃないとは思うけど。

![]() | 日本の桜 (フィールドベスト図鑑) (2001/03) 勝木 俊雄 *詳細を見る |
この本は、身近な家の庭・公園・街路に咲く桜の名前が分かるように花の色・花期・葉の大きさなどで立体的に検索できるサクラ図鑑となっているらしい。
日本でも見かける外国産の種や代表的な種間雑種も掲載されてあるそうな。
図鑑片手にお花見なんかも楽しいかも~。
そういえば、中東在住の日本人が向こうで咲いていた桜(桜に似た別の花だったかも?)を見つけて、えらくハイテンションになって「桜が咲いてる!さくらだ!桜だ!わーい♪」とはしゃいでいたらしい。
だけど周囲の知人達(中東系?)は「ふーん?そうだね、花が咲いてるね」とまったく感動に温度差があったそうだ。
異国の地で桜を見て「ああ、自分は根っから日本人なんだなぁ」と感慨深く思った…というエピソードに、満開の桜を見て特別にわくわくと心が踊るのは日本人だけなのかなぁ?と不思議な気がした。

しかし、西行法師(1118年~1190年)の800年以上前の時代から、桜が咲いたと聞けば花見に出かけ、咲く花の下でにわいわい♪、はらはら散る桜にしんみり、散った後も「もう来年の桜の季節が待ち遠しい…」なんて歌を詠んでいたのだから、もう日本人のDNAには「桜好き」が染み渡っているのかもしれない。
過去記事参照
★【SAKURA 2007 HANAMI ④西行法師と桜】2007年(平成19年)4月8日(日)記事

人通りのない夜も、ほんのり明るいこの神社。
緑の船の癒しスポット。(特に桜の咲くこの季節はピンポイント)



=金刀比羅神社=
大国主命(おおくにぬしのみこと)を主祭神とし、須佐之男命(すさのおのみこと)、加具土命(かぐつちのみこと)を配祀として祭る。名古屋城築城当時より城内三ノ丸の重臣大道寺氏邸(*現愛知県図書館の敷地)に祭られていたが、1859年(安政6年)この地に移された。
毎年10月10日は大祭が行われる。
看板より


<追記>
★【名古屋神社ガイド】金刀比羅神社(円頓寺)
江戸時代中期の享保9年(1724年)の大火で城下が焼けるまで、このあたりには武家屋敷が集まっていた。円頓寺がこの地に移ってきたのは、その後のことだ。
(…略…)
すぐ南にある四間道(しけみち)は火事対策に作られた蔵の町筋で、延焼防止のため道幅を四間に広げ、土蔵を堀川沿いに並べた町並みが今に続いている。
おお、美しい写真と詳細な謂れやその土地の歴史を垣間見えることができるこんな素晴らしいサイトが!
桜は朝しかモノを言わない…と師匠(第16代佐野藤右衛門氏:桜守3代目)は言った。

夜の桜は無口なんだろうか?

でも、なんか語ってるというか歌ってるようにも見えるんだよなぁ。
朝、見上げてみたら夜通し歌っていたせいでなんかまだ眠たそうな気がするw>街中の桜。

過去記事参照
★【SAKURA 2007 HANAMI ③朝の光】
とあるさくら日和の日。
この小さな神社の前にやたら国際色豊かなご一行さま(なんとなくジャズ奏者っぽい雰囲気)が鳥居を見上げていた。
鳥居というか、桜を見てたのかもしれないけど。

今年の桜の時期はあっという間だったから、たまたま仕事とかでここを訪れて、たまたまちょうど桜の季節に遭遇できてよかったなぁ、と他人ながらほのぼの。
![]() | Sakura in the Land of the Maple Leaf: Japanese Cultural Traditions in Canada (Mercury Series, Cultural Studies) (2007/08/30) Carlo Caldarola、Mitsuru Shimpo 他 *詳細を見る |
今日4月16日と明日17日はここ東照宮でお祭りなのだっけ。
残念ながらほとんど桜は散ってしまったんだよね。
先週友人とこの東照宮の夜桜を観に行った時にもほとんどの木は散ってしまっていたんだけど、一本だけ満開の木があって、屋台のおでんをつつきながら「今年最後の花見になるなー」とその一本を眺めてた。

さて、名古屋の東照宮祭はかつてはこの辺りで最大のお祭りだったそうで、最盛期には城下の各町の出すたくさんの山車が町を練り歩いたとか。
戦前まで「名古屋祭」と言えばこの「東照宮祭」を指したほど大きなお祭りだった…というのは今知ったんだけど、たしかにここの神社はこじんまりはしてるけど「イイ感じ」なんだよね。

東照宮祭の山車は、元和5年(1619年)に大八車に西行のからくり人形を乗せて出したのを始めとし(翌年これを牛若弁慶のからくり人形に改めた)、宝永4年(1707年)までに9輌の山車がそろった。
これらの山車は何度も改造されて豪華になり、盛大な祭りが行われて来たが、昭和20年(1945年)の戦災ですべての山車を焼失した。エエ~(´д⊂)さぞかし壮麗だったでしょうに…
★【東海の山車祭り~行き続ける19世紀の都市文化~】より
はじめのからくり人形が西行とは、やはり「春の桜といえば~西行法師でしょうよ!」という感じだったのかなぁ。
過去記事参照
★【SAKURA 2007 HANAMI ④西行法師と桜】
![]() | お参りしたい神社百社―日本人の心の故郷・神々の杜を歩く (JTBキャンブックス) (2004/10) 田中 恒清、沖 宏治 他 商品詳細を見る |
今年の桜はあっと言う間に咲いて、あっと言う間に散ってしまった気がするなぁ。
今年は特に仕事で慌しいから余計にそう思うのかもしれないし、毎年桜の季節はそういうものだったような気もするし。

でも、花が咲き始めた頃の高揚感は今年は格別だった。
こんなにこの季節を心待ちにした年はないんじゃないかって自分で思うほど。
去年の秋から冬にかけてもー病気になりそうなくらい(いや、十分病んでいたかも…)鬱な状態だったもの。
桜が咲いて木の下でその匂いに包まれて私はものすごくしあわせだったわ~。
生きてるってすばらしいーーー!!って心から思ったさ。


彼らは言葉を聴いているとどうやら台湾か中国系の若夫婦。
ちょうど桜の季節に赤ちゃんが生まれたのね。
いい思い出になるといいなぁ。

この辺りではほとんど桜は散ってしまったけど、写真でもアップしてしばらく余韻に浸ろう。