航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
DATE: 2007/12/22(土)   CATEGORY: 建築物
ならまち日和 17 忘れても好きな建物(ヒト)

もうだいぶ前になるのでなんの建物か忘れてまった…_| ̄|○ililil。
確か、春日大社の参道の途中にあったような。



建物



<追記>
春日大社の参道沿いに立つこの建物は旧奈良県物産陳列所、現在は奈良国立博物館が管理している仏教美術資料研究センターとのこと。

★【仏教美術資料研究センター


仏教美術に関連する調査研究資料の作成・収集・整理・保管と、関係する図書・写真などの公開を目的として、1980年(昭和55年)に設置。

◆建物について
建物は、1902年(明治35年)竣工、同年奈良県物産陳列所として開館し、県下の殖産興業と物産の展示販売をおこなう施設として利用されました。

◆設計者
建築史学者で当時奈良県技師として古社寺保存修理事業に尽力した関野貞(せきのただし)(1867-1935)。
(*建築史学者で宇治平等院の研究をしていて、西洋建築の技術を取り入れながらも屋根の形式や左右対称の優美な外観は平等院鳳凰堂に範をとったものと思われる ―と案内に記載があるそうで)

木造桟瓦葺(さんがわらぶき)で、小屋組や壁などに西洋建築の技術をとりいれつつ、外観は和風を基調としています。
正面に唐破風造(からはふづくり)の車寄をつけた入母屋造(いりもやづくり)の中央楼から、東西に翼部を延ばし、その先に宝形造(ほうぎょうづくり)の楼をおいており、その左右対称の優美な姿は、宇治の平等院鳳凰堂を彷彿させます。
細部に割束(わりづか)蟇股(かえるまた)虹梁(こうりょう)、舟肘木(ふなひじき)など、飛鳥時代から鎌倉時代にかけての伝統的な建築様式を取り入れる一方、窓にはイスラム風の意匠もみられます。
構造・意匠に東西の要素を巧みに取り入れた明治中期を代表する近代和風建築として高く評価されています。



1902年(明治35年)奈良県商品陳列所として開館→奈良県商工館と名称を変える。
1951年(昭和26年)国に移管。
1952年(昭和27年)〜1980年(昭和55年)奈良国立文化財研究所春日野庁舎として利用される。
1983年(昭和58年)1月7日に重要文化財の指定を受け、同年奈良国立博物館が管理することになる。
1989年(平成元年)仏教美術資料研究センターとして開館、活用されて現在に至る。(軽く築105年の建物でした!)

なんと毎週(水)、(金)には公開している!?
くっ、知らなかったとはいえスルーしてしまうなんてΣ(´Д`*)不覚!



ーーーーーーーーー<追記ここまで>ーーーーーーーーー



純和風とも完全無欠の洋館とも違うこの辺りの建物。
すごく好きなんだよ。>和洋折衷日本の洋館シリーズ。



fujimoriterunobu-nihonnoyoukan2.png歴史遺産 日本の洋館〈第2巻〉明治篇(2)
(2002/11)
増田 彰久、藤森 照信 他

*詳細を見る



この藤森照信氏の書いた本が、私は大好きなのだ。
建築学科とは無縁の素人でも氏の言葉はやさしく、しかもおもしろく!解説してくれるのだ。
建築探偵シリーズ」は、建築物への興味を明確に言語化してくれ、より関心を深めさてくれる一冊です。


fujimoriterunobu-kenchikutantei.png完本・建築探偵日記
(1999/08)
藤森 照信

*詳細を見る



私が漠然と「なんとなくこの雰囲気が好き~」と思っていた近代日本の建築、和洋折衷の洋館シリーズへの興味をするすると引き出し解説してくれたのが、この藤森照信氏の著書。
氏は東京小金井市にある江戸東京たてもの園の創設にも関わった方でもありまする。



★【江戸東京たてもの園


 ●所在地:〒184-0005 東京都小金井市桜町3-7-1
 (都立小金井公園内)
 ●最寄り駅:JR中央線武蔵小金井駅北口からバス5分
  西武バス=2、3番のりば
    →「小金井公園西口」下車。徒歩5分。
  関東バス=4番のりば
    →「江戸東京たてもの園前」下車。徒歩3分。
  
 ●開園時間:4月~9月:9:30~17:30
      10月~3月:9:30~16:30
  ※入園は閉園時刻の30分前までとなっています。
 ●休園日:毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)、年末年始
 ●観覧料:区分/個人料金(団体料金)
  一般 / 400円(320円)
  65歳以上の方 / 200円(160円)
  大学生(専修・各種含む)/ 320円(250円)
  高校生・中学生(都外)/ 200円(160円)
  中学生(都内在学または在住)
     ・小学生・未就学児童 / 無料(無料)

 *詳細はHP等にてご確認を。



この江戸東京たてもの園はすばらしい野外型博物館です。
もう何回訪れたことかw
日本中に保存してほしい建物はいーーーーーっぱいあるのですが、コンセプトが「江戸&東京」限定なのが悔しいところ。
でも、ならまちだって負けてない!
本当は、こういった建物は日本各地のその土地土地で保存できるのが一番の理想なんだけれど。
ともあれ、最近はレトロな街並みを活かした観光や行政による保存活動も増えてきているみたいで個人的にはとってもうれしい♪




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