「目から鼻に抜けるような」
これは「機転の利く賢い」という意味。
語源は、大仏さまの建造中に目の玉がごろりと奥の方へ落ちてしまった出来事から始まる。
「た、大変だぁ棟梁、どうしよう!大仏さまの大事な目がぁ~!!」∑(゚Д゚;≡;゚д゚)
「中から目の玉嵌め直せばいいんじゃね?」( ゚Д゚)y─~~~
「でももう入り口塞いじゃいましたよぅ!」(;´Д`)
大人たちがあーでもない、こーでもないと思案していると、近くにいた子供がぴょこん!と立ち上がった。
「じゃあ、ボクが目の穴から入って目の玉嵌めてくるよ!」(゚∀゚ )
言うが早いか子供はスルスルと大仏さまの体を登っていき、目の穴から顔の中に入っていった。
しばらくすると、裏側からごとり、と目玉が現れぴったりと嵌め込まれた。
わーい!わーい! 大仏さまの目玉が直ったーー!! ヽ(´・∀・)/(・∀・`)/ヽ(゚∀゚ )/
そんな中、浮かない顔の男がひとり。…(・А・;)
そう、中に入っていった子供の父親だった。
「どしたの?」
「うむ、目玉が直ったのはいいが、…わが子はどうやって出てくればいいのだ?」
はっとする大工一同。(;・∀・)ハッ
不安でどきどきしていると、なんと大仏さまの鼻の穴からスルリと難なく子供が出てきた。
「おお~!! なんと賢い子だ!」。゚(*゚´∀`゚)゚ /ヽ(´・∀・)/(・∀・`)/ヽ(゚∀゚ )/
こうして、大仏さまの後ろの柱のひとつには、その目鼻と同じ大きさの穴が穿ってあり、訪れる人々が「子供が目から鼻に抜けるような賢い子に育ちますように」と願いを込めてくぐり抜ける光景をみることができる。

…って、そこのあなた達、そんな体でくぐり抜けるつもりですかっ!?

いやー、大人もけっこう並んでたなぁw
ってあたしん家のオジサンも「くぐれたよ~♪」って自慢してたっけ…。
大人でも小柄な人ならくぐれるみたいです。
ふと今見て気がついたけど、大仏殿の柱って一本の木の柱じゃなくて、いわゆる「集成材」なの?
そりゃそうか、このサイズで一本柱ってよっぽど樹齢ないと無理だものね。
そういやこの時代の巨大木造建築を建造する際の「構造計算」ってどうやってたんだろう?
PCもないのに積算とかやってたんだろうか、それとも現代とはまた違った知恵と技術で今の人間が思いつかないような技を確立してたってことなのだろうか。
んにゃ待てよ、そういえば近代高層ビルの耐震構造に、法隆寺の構造からヒントを得てどこぞの企業の技師が揺れをビルそのものが吸収してしまうって構造を開発したってお話があったわね。
参照→★【未来創造堂】Honda on airサイト版より
★【耐震構造の未来を拓いた男の話:未来創造堂】第75回2007年9月21日放送より
ううーむ、もっと建築構造に注目して見てみればよかったわ。

見学中は修学旅行の団体さんもいっぱいいたけど、彼らにはまだ今はこの建物の何がどうすごいのかあまりピンとこないかもしれないなぁ。
ガイドさんに引率されてときどきギャグ挟んだお話を聞きながらぞろぞろと大仏さまを一周してすぐに出て行かなくちゃいけないし。
緑の船は修学旅行で奈良には行かなかったけど、修学旅行の一番の思い出って友達と一緒にワイワイ旅行したってことそのものだったしなぁ。

でも、大人になってからもう一度、自分の目線で訪れてみてほしいなぁ。
きっと自分なりの発見や感動が味わえると思うんだ。

思春期の繊細な感受性とはまた違った感じ方の妙があると思うから。