夜のライトアップツアーバスは、興福寺五重塔から春日大社一の門の前を通り、東大寺へと向かう。
お話上手なガイド兼運転手のおじさんにまず案内されたのは東大寺南大門。
昼間見上げた南大門の庇は時代を感じさせる風合いがあり、いかめしい老人の表情。

それが、ライトアップされた夜は若々しく輝いた青年のようなのだから夜の魔法って素晴らしいw。


この門を守っているのがふたりの仁王様。
有名な運慶・快慶らの作。


…うっとり。
木造の彫刻なのにこの躍動感は何かしら。
夜の撮影はちょっと苦手だけど、この手ブレすら彼らの魅力を損ねることはない。
*金剛力士像
現存する大作としては建仁3年(1203年)造立の東大寺南大門金剛力士(仁王)像を挙げねばならない。
造高8メートルに及ぶこれらの巨像は、平成の解体修理の結果、像内納入文書から運慶、快慶、定覚、湛慶(運慶の子)が小仏師多数を率いて わずか2ヶ月で造立したものであることがあらためて裏付けられ、運慶が制作の総指揮にあたったものと考えられている。
by wiki
どうやら阿吽のうち阿像は快慶がある程度まかされて制作したようだ。
それにしてもこれだけのものをたった2ヶ月で作り上げるなんて。
改めてこの金剛力士像の持つ「勢い」みたいなものが感じられるエピソードだわ。
緑の船はもうちょっとこの門でぐずぐずとうっとりしていたかったのだけれど、ガイドさんが本日の本丸、東大寺へと案内し始めたので、後ろ髪引かれつつ移動。
もっとじっくり見たかったな、こんなに魅力的なのはやっぱり夜の魔法のせいなのかな。
いいえ、翌日もう一度見に行ったらやっぱりステキでした♪

この襞がたまらない…。