城下町の西、宍道湖にもそう遠くない山の麓に松江藩代々の藩主が眠っている墓所がある。
それが月照寺だ。
*月照寺(げっしょうじ)とは?
もと禅林のお寺で、洞雲寺(どううんじ)と称したが、今(2007年)から343年前の寛文4年(1664年)、徳川家康の孫に当たる松江藩初代藩主松平直政公(まつだいらなおまさ)(*松平直正は誤り?)が生母月照院(げっしょういん)の霊碑を安置するため、浄土宗の長誉上人を開基とし、蒙光山(むこうさん)月照寺として改称復興したのが始まりである。
更に公の没後、二代目藩主綱隆(つなたか)が父の遺命により境内に廟を造り、山号を歓喜山(かんきざん)と改めて以来、九代にわたる藩主の菩提寺ならびに念仏道場として、江戸時代の200年間松江城下寺院筆頭の格式を誇り、尊崇を受けてきた。
一万坪に及ぶ霊域には歴代九代の藩主の霊廟が整然と鎮座し、その廟門にはそれぞれの時代の特色がみられ、匠の精魂を傾けてきた技が遺憾なく示現されている。
また境内には歴代藩主と奥方の奉献により、刀剣、染織物、絵画、仏具などが展示されている宝物殿も公開されている。
(境内案内板より)

月照寺は、緑の船がここ松江でも特にお気に入りのスポットのひとつだ。
もともと墓所なので、とりたてて煌びやかで派手な意匠があるわけでもなく、にぎやかな土産物屋だの屋台などもないが(むしろないのがいい)、松江に行くなら絶対に訪れておきたい場所だ。
大好きなあまり大きな声で人々に知らしめたいような、このままいつまでもひっそりと大事に見守っておきたいような、そんな癒しスポットなのだ。(お墓なのだがね)
★【月照寺:神々のふるさと 山陰:観光ポータルサイト 大山・中海・宍道湖の旅まるわかりガイド】所在地参照。