航海記 ♪歌いながら行くがいい♪
私の船は、時々歌いながら旅に出る。
松江旅情 11 皆美館とアメリカの日本庭園専門雑誌

松江滞在中、一泊だけ老舗旅館の【皆美館:みなみかん】に泊まる。

ここはアメリカの日本庭園専門雑誌『Journal of Japanese Gardening』(ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング)で、3年連続「日本庭園ランキング」(Shiosai Ranking)の上位に選ばれたことで注目されている、美しく手入れされた白砂青松の庭で有名なお宿だ。

もともと明治21年(1888年)創業のこの旅館は、古くは小泉八雲島崎藤村田山花袋芥川龍之介与謝野寛与謝野晶子志賀直哉武者小路実篤、昭和初期には柳宗悦河井寛次郎棟方志功等、著名な文化人が宿泊した歴史ある建物でもあるそうだ。(★【皆美館について口コミ】より参照)

しかし2007年1月から現在は全面改装中のため、この古き良き建物は2007年5月1日に装いも新たな建物とサービスでオープンする予定になっている。(どきどき)

古い建物がスキな緑の船としてはちょっと淋しい…。
改装してもあの佇まいをなくさないでほしいな。




★【皆美館HP
 場所:島根県松江市末次本町 TEL:0852-21-5131(代)


皆美館1




*『Journal of Japanese Gardening』ってどんな雑誌?
1998年(平成10年)に創刊されたアメリカの庭園専門誌『Roth Teiens JOURNAL OF JAPANESE GARDENING』。(*だいたい『Journal of Japanese Gardening』と紹介されている)
日本の庭と日本建築について扱う隔月雑誌(英語)で、日本建築・園芸・芸術・哲学等の記事を掲載している。(毎回44ページ)
内容は昔ながらのデザインの原則や建築・建設の方法、メンテナンス技術まで様々。
このサイトは雑誌を通して日本庭園などについて読者にイメージを喚起してもらうことを目的とし、教育的な資料としても役立ち読者が手軽に自分の家で日本庭園を造れるようにと、写真入りの詳細な情報と記事を提供している。
隔月雑誌だけでなく日本の庭造り小冊子なども出している。
毎年、実際の技術(木の刈り込み、石の配置・設置、塀の作り方など)を学ぶために、参加者を募集し特別講座を開催する予定もあり、そのために京都(日本)で一年間日本建築日本庭園について学ぶ旅行の後援も行うとのこと。


★公式サイト【Journal of Japanese Gardening】より

 If you would like to learn more about Japanese gardens,
 this web site is a good place to start.
 Thank you for visiting with us,
 and good luck with your Sukiya Living dreams.



*「スキヤLiving」っていうのは(数奇屋造り)のことだと思われ。
★【2006年からのバックナンバー


2003年(平成15年)にその雑誌で第1回日本庭園ランキング(*Shiosai Ranking)を発表しており、知名度だけではなく外国人の目から改めて選んだ日本庭園ながら、隠れた美しい名園を教えてくれるなかなか渋い選択が伺える。

その中でも島根県から【足立美術館】(島根県安来市)や【康国寺】(島根県松江市)と共に【皆美館】(島根県松江市)が上位に選ばれたことはとても素晴らしいことだと思う。
そんなに有名ではなくとも素晴らしい庭が、日本にはまだまだあると再認識させてくれるうれしい企画だ。
古き良き日本を愛してくれたラフカディオ・ハーンも草葉の陰で喜んでくれるだろう。



ちなみに横山大観の所蔵作品でも有名な【足立美術館】は2003年(平成15年)の第1回目から2004年(平成16年)、2005年(平成17年)、2006年(平成18年)と4年連続で1位に選ばれている。
この松江からはJR安来駅まで行き、そこから美術館を往復する無料のシャトルバスがあるので時間があったら是非行ってみることをオススメする。

その他のお宿情報はこちら↓も参考にどうぞ♪
★【山陰の宿
★【松江市ガイド







ところで、我々が滞在したのは2006年の12月。しかもクリスマスの頃
改装前ということもあって普段よりぐっとリーズナブルなお値段でこの老舗旅館に泊まることができた。ラッキー。
それなのにあの時期だったからなのか、それとも改装準備の関係で小さな部屋が用意できなかったせいなのか、3人分の宿泊にこのサイズのお部屋を案内され、一同どびっくり☆☆だった。何畳あるのやら…。

どーーーーーーーーーん!
皆美館3

「ひろっ(゜д゜;)!」



しかし、乗船客全員めったにない広さに「わーーーーーい♪」と大受けしてしまった。
浴衣は、種類はそう多くないが色浴衣と就寝用の浴衣とちゃんと用意してあった。さすが老舗旅館。
チェックイン後、まずは温泉に入ってお好きな色浴衣で寛ぐがよろしいかと。
温泉はそう広くないが、これがまたいい湯なんだ。




皆美館茶菓子



ウェルカムのお茶菓子は松江銘菓の「朝汐」のちょと小振りで柚子を模した「上用朝汐」。
風流堂】のお菓子だった…け?あいや【彩雲堂】のだったかも(汗)。






ままともかく、おいしゅうございましたってことで♪




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