九州遠いよ。
遠いのに実は結構行ってたりして。
ずいぶん前だけれどこの黒川温泉に寄ってここのお風呂に入ったし!
その頃は黒川温泉はまだ有名じゃなかったような。
九州で温泉と言えば湯布院が有名だったんだけど、その時は湯布院には寄らず、なんか雰囲気いいなー!と思ってこの黒川温泉でした。
やっぱり雰囲気いいなぁ。
★【山の宿新明館】



町そのものがこじんまりしててそして全体の雰囲気がよいのです。
無料の休憩所も民芸風で落ち着いてました。


でも今回は足湯だけw

町歩きに疲れたらちょっと足湯。いいね~。
足湯大好き♪
時間があまりなくても温泉を堪能できるのがよいです。

足湯に入るだけならスカートの方はストッキングは履いてない方がいいです。
たいていは足湯に脱衣所はないのでストッキングって脱ぎにくいですから。
私はそんなわけで靴下で出かけました。


白川水源の保全料を払って入ったところで、もうひとつの鳥居がお目見えする。


この鳥居の神社名板の隙間からうにうにと伸びている草がなんとも「蟲師」っぽくてよいですね。
壊れたところは新しい石板に変えてもその他は古いまま組み立てて建っているところもよい。

罔象女命(ミズハノメノミコト) : 水祖(ミズノオヤ)、水に関すること一切を司るとされている水の祖神。
イザナミ(伊弉冉、伊邪那美、伊弉弥など:日本神話の女神)の尿から生まれた神。
別名(読み方は同じ) : 水波之売命、弥都波能売命、水速女命など。
漢字に「女」がついているが、祭ってある神社によっては「女神」だったり「男神」だったりするようだ。
でもなんとなーく水系の神さまって女っぽいイメージがあるなぁ。
男だったとしてもとてもユニセックスというか、中性的なイメージなのでこれはこれで。
ここ南阿蘇の麓である白川吉見神社以外にも、有名なところでは丹生川上神社中社(奈良県)や、岡太神社(福井県)、大井神社(静岡県)、伊勢神宮滝祭神(三重県)などでも祭られている。
看板には罔象女命(ミズハノメノミコト)の名前しか出ていなかったが白川吉見神社の祭神は国龍大明神(クニタツダイミョウジン)と罔象女命(ミズハノメノミコト)の2柱らしい。
今回は時間の問題もありスルーしてしまったが、この神社はその規模の大きさからも有名な阿蘇神社の末社であるそうな。
実はあまりそんなに期待してなかったこの白川吉見神社、水の神さまということで緑の船としてはとっても居心地よい神社で個人的にはどの神社よりも心穏やかにエネルギーを充電できた場所でした。

ここはこの旅で一番の発見だったなぁ。
地元だったら毎日お参りしてるわ。
また行きたーい♪
宿をチェックアウトしてから車で10分ほどのところにある天岩戸神社へ行く。
車を停めたころ雨がぽつぽつ降り出した。

神社に入ると、団体さんがいて若い神主さんから何やら説明を受けている。
社務所にきくと天岩戸神社のご神体を拝むことができる場所に案内してもらえるというので、われらも参拝料を納めて一緒にお払いを受けさせてもらった。
神域は神聖な場所なのでまずは外の穢れを払ってもらうのだ。
最近お払い大好きな緑の船。
お払いがスキってヘンですかね?
さて、当然ながら神域のカメラ撮影は禁止です。
専用扉から入るとそこは神社のご神域に面した分かるヒトは分かるパワースポット。
というか、圧倒的に鬱蒼とした緑、緑、緑…!
何があるのかと言えば天照大神が身を隠したという洞穴の一部がその緑の隙間からかろうじて確認できるけれど、とにかく見えるのは自然に任せた山一面の緑。
神主さんの説明によれば、そこは毎年台風などの被害で山肌が崩れいずれはこの洞穴も削られてなくなってゆくかもしれないとのこと。
だけど神聖な場所であることには変わらないでしょう。
茶色い山肌が露わになっても、毎年こうして鬱蒼とした緑に覆われるそうだ。
神主さんの説明で印象的だったのが天皇と日本という国について。
こーゆーことを語るとすーぐ「戦前に逆戻り」だとか「右翼が」とか「税金の無駄使い」だとか近視眼な意見をせっせと飛ばすヒトがいる。
外国の王室に比べて閉鎖的だとか外見が貧相だとかいちゃもんをつけたりね。
自分も以前はそんな人間の一人だったからその思考回路も分かるんだけどさ、じゃあ、なんで2000年以上もその皇室が連綿と存在し続けることができたのか?…ってその理由をさ、そーゆー思考回路のままじゃ絶対に説明できないと思うのよ。
学校の歴史の授業で習うよね、世界史とか。
世界には文化も歴史も習慣も価値観も違う国はたーっくさんあるし、王家や貴族もたくさんあるけれどさ、そのほとんどが政治的争いやなんだで国外追放にあったり暗殺されたり。
日本の歴史上でもあるにはあるけどナゼか続いているこの釜不思議…いや摩訶不思議。
もちろん存続している理由も、このネットでググレな近年いろいろな意見も参考にしてふむふむと納得したりもしてたんだけど、イマイチ腑に落ちない部分もあったり。
その疑問を簡単に腑に落としてくれたのが、この神主さんの説明だった。
「日本において天皇家が尊いとされるのは、神話の時代から、この国の民が飢えないように食べていけますようにと絶えず豊穣を祈り続ける存在だからです」
というものすごくシンプルなもの。
そんな簡単な説明になにか目から鱗な想いになった緑の船。
TVや(クソ)マスコミや他所の国(KとかCとかKとか)がガーガーいちゃもんとか付けてたり、どうにもややこしく考えないといけないような気がしてたんだけども、そーかそーゆーコトなんだよなぁと一人で納得してスッキリ気分。
自分や自分の家族のためにならせっせと祈るヒトでも、赤の他人のためにまで祈ったりしないんじゃないのかな。
それでも祈るだけなら誰だってできるやん!て言う方はご自分で毎日ただ祈ってみるといい。
この日本ていう国の民が飢えませんようにって。
天候に恵まれますように、五穀豊穣でありますようにって。


雨光る屋根を見ながら、そんなことを考えていました。